食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03930010110
タイトル カナダ保健省(Health Canada)、アクリルアミドに関するQ&Aを公表
資料日付 2013年11月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省(Health Canada)は11月7日、Q&A「アクリルアミドと食品」を公表した。概要は以下のとおり。
Q:アクリルアミドとは何か?
A:アクリルアミドは、特に炭水化物が多くたん白質が少ない植物由来の特定の食品中に、加工又は高温での加熱調理の工程で自然に生成される化学物質である。実験動物では発がん性が明らかになっており、2002年に、スウェーデン食品庁により初めて食品中に存在が確認された。一部のプラスチック類の製造にも使用される。一部の食品用包装の製造にも使用されるが、それにより、健康影響が懸念されるレベルでアクリルアミドが食品に含まれたことはない。
Q:アクリルアミドはヒトの健康に対するリスクとなるのか?
A:アクリルアミドの食事経由暴露により懸念が生じる可能性が、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)により明らかにされた。しかし、カナダ保健省及びJECFAは、現時点では、ヒトの健康リスクの程度を厳密に決定することは不可能であることで合意している。
Q:暴露を最小限に留めるためにできることは何か?カナダ保健省の助言は?
A:現在の知見では、アクリルアミドが含まれる特定の食品について、アクリルアミドの安全とされる最大暴露量の決定又は一日摂取上限値の設定は不可能である。しかし、カナダ保健省の及び国際的な調査では、フレンチフライ及びポテトチップスが、アクリルアミドが最も高濃度で含まれる典型的な食品であった。カナダ保健省は、フレンチフライ及びポテトチップスなどの、油で揚げた又はこんがりと揚げた食品又はスナック菓子の摂取機会を低減し、各食品群の多様な食材から成る健康的な食事を選択することを勧める。このような揚げ物製品をたまに摂取する場合は健康への懸念は考えられない。
Q:どの食品にアクリルアミドが含まれるのか?
A:アクリルアミドが含まれていると考えられる食品を調査した結果、ポテトチップス、フレンチフライ、クッキー、朝食用シリアル及びパン、またその他では、同様に高温で加工されるコーヒー、炒ったアーモンド及び穀物由来のコーヒー代用品にアクリルアミドが含まれていた。濃度は低濃度から高濃度までと幅広かった。
 カナダ保健省が検査した食品では、ポテトチップス及びフレンチフライにアクリルアミドが最も高濃度で含まれる傾向が見られ、ソフトブレッド及びシリアルには低濃度で含まれていた。茹でたジャガイモからは検出されなかった。茹でる温度が、アクリルアミドが生成するに十分高温でないためである。
Q:カナダ保健省はカナダ国民保護のために何を行っているのか?
A:カナダ保健省は、国民のアクリルアミドへの食品経由暴露を最小限に留めることを確実にするために、他の国の保健当局と協働で、アクリルアミドが食品中に生成される仕組み、どの食品に最も多くアクリルアミドが含まれるのか及びアクリルアミドのヒトへの健康影響についての理解向上のために専心してきた。また、食品産業と協力して、加工食品中のアクリルアミド低減のための努力をさらに求めていく。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省(Health Canada)
URL http://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/securit/chem-chim/food-aliment/acrylamide/acrylamide_and_food-acrylamide_et_aliment-eng.php
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