食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03800140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのアントシアニン類の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年4月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月23日、食品添加物としてのアントシアニン類(anthocyanins)(E 163)の再評価に関する科学的意見書(2013年3月13日採択、51ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、アントシアニン類(E 163)の安全性を再評価する科学的意見を出すよう依頼された。
2. 現在利用可能な毒性学的データベースは、アントシアニン類の一日摂取許容量(ADI)の数値を設定するには不十分であるとANSパネルは結論づけた。食用の果実及び野菜から水抽出されるアントシアニン類に関しては、組成の変化は予測されない。ANSパネルは、食品添加物としての(訳注:アントシアニン類の)使用に由来する暴露量が食事由来の暴露量と同等であるとすれば、1975年の食品科学委員会(SCF)の意見書における天然源由来の食品添加物の(訳注:安全性に関する)基本的な結論は今までどおり(訳注:アントシアニン類に)適用される、と結論づけた。
3. データの大半は、ブドウ果皮抽出液(GSKE)及びクロフサスグリ抽出液に関するものであり、現在の(訳注:GSKE及びクロフサスグリ抽出液の)用途及び使用濃度によって推定される暴露量に安全性の懸念がある可能性は低いとANSパネルは考えた。ANSパネルは、この結論を反映させたE 163の規格の修正を勧告する。他の供給源から抽出されたアントシアニン類及び/又は水抽出法以外の方法で抽出されたアントシアニン類については、特徴付けがなされていないため、1975年のSCFの意見書における結論が適用されうるかを検証することはできない。一部の抽出物については、(訳注:一定の)範囲内にあるすべての抽出物を代表する試料に関する毒性学的データ及び組成データに基づき、グループ評価が可能であると証明されたことにANSパネルは留意した。
4. ANSパネルは、(1)食品添加物として使用されたアントシアニン類の精度を高めた推定暴露量は、通常の食事経由の摂取量より大幅に多く、また、(2)これらの推定暴露量には、着色食品に由来する摂取量は含まれていない、と結論づけた。このため、ANSパネルは、アントシアニン類のさらなる再評価を可能にするために、水抽出により得たアントシアニン類(E 163)に関する比較データを含めて、適切な特徴づけ及び毒性学的データを要求することを推奨する。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.9/2013(2013.05.01)P9~10
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3145.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。