食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03790850149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、家きん及び豚由来の機械分離肉(MSM)に関連する公衆衛生リスクに係る科学的意見書を公表
資料日付 2013年3月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月27日、家きん及び豚由来の機械分離肉(mechanically separated meat
, MSM)に関連する公衆衛生リスクに係る科学的意見書を公表した(78ページ、2013年3月7日採択)。概要は以下のとおり。
 当該評価の目的は、豚肉及び家きん肉のMSMに関連する公衆衛生リスクを特定すること、及び生鮮食肉、ひき肉、調製肉(訳注:細かいくず肉など)などの非MSMと比較することであり、また、MSMのタイプを判別するための測定手法、パラメータ値を選択し、ランク付けし、提案することである。
 EC規則No 853/2004に定義された機械分離肉とは、脱骨後の肉の付いた骨、又は家きんと体から機械的手段を用いて取り外された肉で、筋肉繊維構造が喪失または変質している。現行のEU規則では、低圧及び高圧MSMは骨構造の変性及びカルシウム含量によって定義されている。EU規則での低圧MSMのカルシウム上限値は100mg/100g(1000ppm)である。当閾値を超えるカルシウム濃度のMSMは高圧MSMとみなされる。MSMの定義に対する様々な解釈から、低圧MSM製品を調製肉とみなしている加盟国もいくつかある。
 MSMの微生物学的ハザードは、筋肉繊維の分解程度、すなわち分離圧力によって微生物増殖リスクは増加するが、非MSMのハザードと同程度であるとみられる。
 多様なMSMのタイプと非MSMを判別するには、化学的、組織学的、分子的、組織的、流動学的なパラメータが指標として考えられる。利用可能な公表データの分析から、カルシウムが、もしコレステロールの含有が確認されれば、MSMと非MSMを判別する唯一の適切な化学的パラメータであることが示された。公表データを基に、カルシウム含有量をベースにしてMSMに分類されるべき製品の確率を導き出すモデルが開発された。モデルによれば、EC規則No 2074/2005に規定されているカルシウム100mg/100gの含有量は、MSMに分類される製品に93.6%の確率で一致した。カルシウム含有量のみでは低圧MSMと他の肉製品を区別することはできなかったため、別の評価試験が必要となる。
 組織学的パラメータには様々な組織やその変化の顕微鏡的検出が含まれるとみられる。この手法はMSMのタイプの判別には有望な手法であるが、更なる評価検査が求められる。MSMの確認手法の向上のためには、カルシウム及びコレステロールなどの指標による標準化された手法によって得られるデータの収集を意図する研究が実施されるべきである。また、幾つかのパラメータを組み合せた研究も有効である。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3137.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.7/2013(2013.04.03)P9
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3137.htm
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