食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03691210482 |
タイトル | 香港食物環境衛生署食物安全センター、「香港における食品中のナトリウム含有量」に関するリスク評価研究報告書を公表 |
資料日付 | 2012年9月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 香港食物環境衛生署食物安全センターは9月28日、「香港における食品中のナトリウム含有量」に関するリスク評価研究報告書を公表した。要旨は以下のとおり。 香港食物環境衛生署食物安全センターは香港の食品(非包装食品及び包装食品)中のナトリウム含有量を評価する研究を行った。目的は市民及び食品業界に関連する問題について高い関心を寄せてもらうためである。研究対象として選んだ食品は、海外の衛生当局が減ナトリウム目標を設定しているもの、或いは文献からナトリウム含有量が比較的高いことが明らかになっているものである。 世界保健機関(WHO)は、冠状動脈性心臓病及び脳卒中のリスクを低減するためにナトリウムの摂取上限値を一日当たり2 ,000mg(5gの食塩)にするよう提言している。 1. 研究 2012年1月から4月までの間に、同センターは食品小売市場、飲食店、スーパーマーケットから特定の食品群ごとに非包装食品と包装食品を採取した。可能な場合、同類の食品では食塩/ナトリウム含有量が比較的低いものも採取するようにした。非包装食品632検体、包装食品314検体についてナトリウム含有量の分析を行った。 非包装食品については、同センターの食物研究化学検査所が購入時の状態で、可食部のナトリウム含有量を1検体ずつ分析した。包装食品については、栄養表示に基づきデータ分析を行った。 2. 結果 (1)非包装食品 非包装食品検体(100g当たり)のナトリウム含有量は「検出せず」~17 ,000mgと大きな差があった。食品群別でみると、ナトリウムの平均含有量が最も多かったのは「加工野菜製品」(5 ,784mg)だった。「アジアの食品及び点心」(シュウマイ等)及び「洋風ファストフード」(ハンバーガー等)の2群については、同じ種類の食品であってもナトリウムの平均含有量に大きな開きがあった。 (2)包装食品 包装食品(食塩を除く)(100g当たり)のナトリウム含有量は12mg~16 ,807mgだった。食品群別でみると、ナトリウムの平均含有量が最も多かったのは食塩を除く「調味料及び醤(中華味噌)類」(3 ,585mg)だった。 (3)高ナトリウム食品におけるナトリウム低減の実現の可能性 漬物を水で洗うとナトリウム含有量は最大で37%減少し、水に浸けると最大で66%減少した。また、一部の前菜(味付けワカメ等)を250mlの水が入ったコップの中でゆすぐと、ナトリウム含有量は最大で28%減少した。 ナトリウムの過剰摂取による健康への影響を避けるため、食品業界は食塩や調味料を含まない食品の販売や、調味料と食品を別々に販売する等、より多くの低ナトリウム食品を消費者に提供するよう検討するとよい。 3. 結論及び助言 多くの食品、特にハンバーガー、洋風の塩漬け肉、タレや調味料等はナトリウム含有量が高めだった。海外の減ナトリウム目標と比較すると、これら食品中のナトリウム含有量には大きな改善の余地がある。また、結果から同一種類の食品中のナトリウム含有量にかなり大きな開きがあることが分かった。このことは、多くの食品はより少ない食塩で製造できることを示している。最後に、漬物を流水で洗ったり、水に浸けたりするとナトリウム含有量を低減することができる。 4. 消費者への助言 (1)栄養表示を参考に、ナトリウム含有量が比較的少ない食品を選ぶ。 (2)飲食習慣を変え、食塩やナトリウムを含む調味料を食品に加えることを減らす。例えば、食卓に食塩の瓶やナトリウムを含む調味料を置かない、徐々に薄味に慣れるようにする等。 (3)漬物や塩味の前菜の喫食を減らす。 (4)漬物や漬物を使った料理を喫食する際は、ナトリウム含有量を減らすために漬物を流水で洗ったり、水に浸けたりするとよい。 5. 業者への助言(※) 省略 全文は以下のURLから入手可能(英語版/PDFファイル41ページ) http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/programme_rafs_n_01_14.pdf 本研究に関するプレスリリースは以下のURLから入手可能。 http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/press/2012_09_28_1_c.html ※訳注:香港食物環境衛生署食物安全センターは9月28日、「食品中のナトリウム含有量を低減するための業界向けガイドライン」を公表している。ガイドラインは以下のURLから入手可能(PDF15ページ)。 http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_nifl/files/Trade_Guidelines_for_Reducing_Sodium_in_Foods.pdf |
地域 | アジア |
国・地方 | 香港 |
情報源(公的機関) | 香港食物環境衛生署食物安全センター |
情報源(報道) | 香港食物環境衛生署食物安全センター |
URL | http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/files/programme_rafs_n_01_14_summary.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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