食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03670730314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、2011年にドイツで発生した食中毒の原因食品に関する意見書を公表
資料日付 2012年9月21日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は9月21日、2011年にドイツで発生した食中毒の原因食品に関する意見書(2012年9月19日付け BfR意見書 No.035/2012) を公表した。概要は以下のとおり。
1. 食中毒の予防には、関連食品及び食品生産並びに食品加工の環境についての広範な知識を持つことが求められることから、BfRは、2005年から疾病に関連する食品に関するデータ収集を行っている。
2. 2011年には、評価のために14の州から90件の集団食中毒事例が報告された。報告の大多数がサルモネラ属菌を原因とするもので(34件)、次いでノロウイルス(14件)、カンピロバクター(8件)の順であった。ブドウ球菌、セレウス菌及びヒスタミンでも食中毒が起きていた(合計12件)。
 報告例90件のうち50件については疾病の原因となる単独の食品を特定するに十分な科学的根拠がみられた。評価は微生物学的又は疫学的調査に基づいて行われた。
3. 食品媒体別では「非加熱喫食用食品などの加工調理済み食品」が大多数を占め(14件)、次いで「肉及び肉製品並びにソーセージ」(5件)、「ファインベーカリー製品」「生鮮野菜」(それぞれ4件)の順となっている。細菌、ウイルス、毒素及びヒスタミンに汚染された食品は、ほとんどが外食施設(17件)及び個人宅(10件)で喫食された。学校や幼稚園などの児童施設で喫食された食品による発症例は5件であった。
4. 監督当局によると、少なくとも11件については、感染者による取扱いが原因であるとの有力な根拠がある。他の主要な要因としては、「不適切な冷却」(9件)、「交差汚染」(7件)、「殻付き卵の加工」(5件)、「未加工の汚染された材料」(4件)、「生産初期段階での病原体の検出」(2件)が挙げられ、「不十分な加熱処理」及び「不適切な温度での長引いた加熱」にも言及している。害虫の侵入が原因となった食中毒も1件あった。
 6件については、HACCP(危険分析重要管理点)方式が食品業界の間で十分認識されていなかったことが原因とされた。1件のカンピロバクター中毒事例は、自宅で不適切にと畜された新鮮な豚肉を使用した肉製品の汚染が原因であった。3件は、牧場で搾りたての生乳を喫飲したことが原因でカンピロバクター中毒に罹った。これらの生乳は喫飲前の加熱が不十分又は皆無であった。
5. BfRが収集した情報によると、2011年に発生した食中毒の多くが、不十分な衛生状態及び不適切な温度管理が原因で生じたと言える。消費者動向を適正に調査し、食品の適切な取扱いについて外食産業や商業施設の従業員への指導を定期的に実施することは、食中毒の予防に全面的に役立つ。
 病原体の媒体としての植物由来食品の重要性を今後さらに把握するため、特に生食用に意図された果実及び野菜に関しても、人獣共通感染症病原体の存在をより頻繁に検査する必要がある。
 当該意見書(ドイツ語、10ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/an-krankheitsausbruechen-beteiligte-lebensmittel-in-deutschland-im-jahr-2011.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/food-involved-in-disease-outbreaks-in-germany-in-2011.pdf
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