食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03630010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州の住民における食事経由の鉛の暴露量に関する科学的報告書を公表
資料日付 2012年7月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月11日、欧州の住民における食事経由の鉛の暴露量に関する科学的報告書(2012年7月4日承認、59ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 鉛は、天然の環境汚染物質であるが、過去における水道管、塗料及びガソリンへの使用によって鉛の全体の存在量が増加した。食品は、ヒトの鉛暴露の主な供給源である。鉛は、体内に蓄積し、若齢の小児の中枢神経系の発達に最も重篤な影響を及ぼす。多くの重大な健康影響の閾値について科学的根拠がないため、推奨された耐容摂取量はない。塗料、缶詰食品、水道管及びガソリンから鉛を除去することによって鉛への暴露量を低減するために、法的措置が段階的にとられてきた。
2. 本調査では、食品中の鉛について9年間に収集された144
,206件の分析結果を検討した。 検査された食品の半数以上の鉛濃度は、検出限界あるいは定量限界を下回った。食品中の平均鉛濃度は、乳児用調製食品(infant follow-on formulae)中の0.3μg/kgからダイエット製品中の4
,300μg/kgの範囲でばらつき、全ての食品分類における中央値は21.4μg/kgであった。食品中の鉛濃度は、慎重に解するべきではあるが、2003年から2010年の間に約23%減少した。
3. 鉛のmiddle bound (訳注:検出限界値未満の鉛濃度を検出限界値の半値として入力した場合)の平均存在量に基づく、欧州の住民の生涯にわたる食事経由の平均暴露量は0.68μg/kg体重/日と推定された。2つの調査における乳児(訳注:1歳未満)の食事経由の平均暴露量は、0.83~0.91μg/kg体重/日の範囲であったが、幼児(訳注:1歳以上3歳未満)及びその他の小児(訳注:3歳以上10歳未満)の食事経由の平均暴露量はそれぞれ1.32μg/kg体重/日及び1.03μg/kg体重/日と高かった。成人(訳注:18歳以上65歳未満)の暴露量は、0.50μg/kg体重/日と推定された。青年(訳注:10歳以上18歳未満)の一日推定暴露量は、成人年齢の集団の暴露量よりやや高かったが、高齢者集団(訳注:65歳以上75歳未満)及びさらに高齢の集団(訳注:75歳以上)の一日推定暴露量は、成人年齢の集団の暴露量と同程度であった。
4. 各年齢集団及び各調査によってばらつきがあるものの、ヒトの鉛暴露に寄与する重要な食品分類には、パン及びロールパン(8.5%)、茶(6.2%)、水道水(6.1%)、ばれいしょ及びばれいしょ製品(4.9 %)、発酵乳製品(4.2%)並びにビール及びビール様飲料(4.1%)が含まれる。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.15/2012(2012.07.25)P7~8
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2831.pdf
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