食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03600200295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、ラクトパミンに関するコーデックス及びJECFAの審議内容の情報シートを公表
資料日付 2012年4月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は4月26日、ラクトパミンに関するコーデックス及びJECFA(FAO/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議)の審議内容の情報シートを公表した(2ページ)。概要は以下のとおり。
1.背景
 ラクトパミンは豚や牛、一部の七面鳥の食用動物の筋肉成長促進のための動物用医薬品として飼料に使用される合成物質である。ヒトへの医療目的の使用は認められていない。
2.ラクトパミンの機能
 飼料から摂取されたラクトパミンは筋肉組織に分散してたん白質合成の増進を開始し、筋繊維量を増加させる。飼料効率も向上させる。と畜前の仕上げ段階の家畜(110kg以上の豚など)への使用のみが意図されている。
3.ラクトパミンの使用に関する法的規制
 動物用医薬品の安全である食品残留基準値は、当該動物用医薬品の使用が登録されている国の当局が公表している。ラクトパミンは現在、約25か国で豚及び牛の除脂肪筋肉量を増加させる成長促進剤として使用が認められている。
4.コーデックス及びJECFAでの審議
 コーデックスは食用動物への動物用医薬品使用を承認するのではなく、各国への推奨のための食品中の最大残留基準値(MRL)を策定している。残留量の推奨について、コーデックスはJECFA及びコーデックス食品残留動物用医薬品部会(CCRVDF)による科学的評価を基にしている。
5.JECFAによるラクトパミン評価
 JECFAはラクトパミンの毒性学、食用動物での残留量及び家畜由来食品からの摂取に関する総合的なリスク評価を1993、2004、2006、2010年に行った。2010年にJECFAは、肺、心臓、大腸、小腸を含む豚の組織における新データを基にラクトパミン残留量の見直しを開始し、推奨MRLへの影響を検討した。食餌摂取情報を含めた新たなデータを基に、JECFAは筋肉、肝臓、腎臓、脂肪のADIでの摂取において、MRLに準拠していると結論付けた。リスク評価に関する公表資料は以下のURLから入手可能である。
Http://www.who.int/foodsafety/chem/jecfa/publications/reports/en/index.html
6.ラクトパミンのMRLに関するコーデックス委員会の考察
 コーデックス委員会は2008、2009、2010、2011年にラクトパミンのMRLについて審議し、採択に向けて現在進行中である。MRL採択賛成国は、MRLがJECFAによるリスク評価に基づくものであり、肺組織での残留は、考察すべきMRLの見地から外れたものであると述べている。MRL採択に反対国は、ラクトパミンの安全性、特に肺組織での残留に関して検討を続けるべきだと述べている。
 コーデックス委員会は、現在ステップ8にあるラクトパミンのMRLに関し、本年7月2~7日に行われる第35回総会にて審議を継続する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/fileadmin/user_upload/agns/pdf/Ractopamine_info_sheet_Codex-JECFA_rev_26April2012__2_.pdf
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