食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03570330475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、エチレンオキサイドで殺菌した哺乳瓶の使用について意見書を公開
資料日付 2012年4月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月16日、エチレンオキサイドで殺菌した哺乳瓶の使用について保健総局(DGS)から諮問を受けて2011年12月16日付けで提出した意見書を公開した。
 DGSは、医療機関に納入されている哺乳瓶の殺菌へのエチレンオキサイドの使用が確認されたことを受け、ANSESに緊急に諮問した。事実として、医療器具にはこの殺菌方法は認可されており、反対に、フランスにおいては食品接触材料の殺菌にエチレンオキサイドを使用することは認可申請の対象とはなっていない。
 本諮問で対象となった器具は、エチレンオキサイドで殺菌処理されたエラストマー製ゴム乳首及びプラスチック製哺乳瓶である。
 ANSESの評価で以下のことが明らかになった。
・用具全体(哺乳瓶+ゴム乳首)からの移行が懸念されるエチレンオキサイドの量は0.05μg/個で、新生児が3週間暴露すると過剰発がんリスクは100万分の1、残留量が0.5μg/個であれば過剰発がんリスクは10万分の1である。
・今回の評価のためにANSESに提出された移行が懸念される残留エチレンオキサイドのデータは、新生児の暴露を正確に特徴づけできるものではなかった。ただし、出荷時に分析したデータから、過剰発がんリスクの可能性が1万分の1を超えることが明らかになった。
・フランス保健製品衛生安全庁(AFSSAPS)から提供された新たなデータ及び新生児の実際の暴露量としてより信頼性がある医療センターのサンプリングのデータから、暴露量は定量限界下限値又は検出限界下限値未満である。この検出限界下限値では、過剰発がんリスクは10万分の4(定量限界下限値では1万分の1)となる。入手可能なデータから、いずれにせよ、リスクを過大評価する可能性がある分析方法を使っているため、リスクは1万分の1以下と考えられる。
 ANSESはまた、以下のように考える。
・明らかになった危害要因を考慮すると、エチレンオキサイドへの暴露は最小にするべきで、また、その使用については便益・リスク分析によって評価されるべきである。
・エチレンオキサイド暴露に関する健康リスクを完全に明らかにできるよう分析能力向上が望まれる。
 ANSESは、必要に応じ、以下のデータが入手可能であれば評価作業を継続して行う。
・食品と接触する材料に適用する基準に基づいて得られたエチレンオキサイドの残留量に関する新たなデータ
・エチレンオキサイドと器具の成分との反応によって生成する可能性のある新化合物に関する研究報告
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/MCDA2011sa0314.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。