食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03531920482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、一般向けの月刊ニュースレター「Food Safety Focus」2012年1月号を発行
資料日付 2012年1月18日
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概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは1月18日、中国語・英語併記による月刊ニュースレター「Food Safety Focus」の1月号(第66号、PDF版4ページ)を発行した。概要は以下のとおり。
1. 注目の出来事:トータルダイエットスタディによるダイオキシン類とダイオキシン様化合物の摂取量調査
 同センターは昨年12月、トータルダイエットスタディによるダイオキシン類とダイオキシン様化合物の摂取量調査の結果を公表した。結果から、ダイオキシン類とダイオキシン様PCBが一般市民の健康に深刻な影響を与える機会は大きくないこと、主な摂取源は魚類及び肉類であることが示された。今号では同調査についてQ&A形式で解説している。
Q1. ダイオキシン類とダイオキシン様PCBによる食品汚染は深刻か?
A1. トータルダイエットスタディでは、142の混合試料全てから異なるレベルのダイオキシン類及びダイオキシン様PCBが検出された。また、摂取量は平均で21.92pgTEQ/kg体重/月、高摂取群(訳注:95パーセンタイル値)で59.65pgTEQ/kg体重/月であり、いずれもFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が設定した暫定耐容月間摂取量(PTMI)の70pgTEQ/kg体重/月を下回った。言い換えれば、ダイオキシン類とダイオキシン様PCBが香港の一般市民の健康に深刻な影響を与える機会は大きくない。
Q2. トータルダイエットスタディの結果において、ダイオキシン類の摂取量は主に魚と関係があることが示されたが、魚は食べるべきではないか?
A2. 魚類はダイオキシン類とダイオキシン様PCBの主要な摂取源であることが示された一方で、魚類の混合試料中の含有量は0.012pgTEQ/g~1.056pgTEQ/gと大きな開きがあった。また、魚類には良質なたん白質やω-3脂肪酸等、人体に必要な栄養素が多種類含まれている。全体的に言えば、多種類の魚類を適量食べることで、リスクとベネフィットのバランスをとることができる。
Q3. 妊娠中や授乳中の女性は魚のスープを避けるべきか?
A3. 妊娠中や授乳中の女性が魚のスープから摂取するダイオキシン類とダイオキシン様PCBについて、関心が寄せられている。研究では、全試料のうち、中華スープの混合試料はこれらの含有量が最も少なかった。魚のスープを飲むことで、これら物質の摂取量が過剰になる可能性は低い。もし心配であれば、スープを飲む前に油脂を取り除くと、その摂取量を減らすことができる。
Q4. 食物安全センターは、市民が食品を選ぶ際に適切な選択ができるように、トータルダイエットスタディで採取した個々の食品検体について、ダイオキシン類とダイオキシン様PCBの含有量を公表するのか?
A4. トータルダイエットスタディでは、個別の食品についてのダイオキシン含有量のデータを提供することはできない。これは、市場から同一種類の食品検体を複数採取し、食べられる状態に処理した後、混合してから分析を行うためである。言い換えれば、分析用の混合試料は出所が異なるものから成り、得られた数字はある物質の平均含有量で、個別のデータではない。
Q5. 高齢者はダイオキシン類摂取のリスクが高いのか?
A5. 今回の調査では、高齢者のうち、高摂取群の高齢者が食事から摂取するダイオキシン類及びダイオキシン様PCBの量がPTMIをわずかに上回っていた。しかし、PTMIはヒトが一生涯にわたって摂取し続けた場合の摂取量に着目していることから、平均摂取量が長期にわたりこの数字を超えるのではなく、たまに上回るような状況下では、高齢者の健康に影響を及ぼすとは言えない。
2. 食品安全プラットフォーム:人獣共通感染症と食品安全
(1)食品安全に関連する人獣共通感染症の感染経路
 ヒトへの感染経路は一つではないが、感染した食用動物やその加工品の処理が、依然として人獣共通感染症で最もよく見られる感染経路である。
(2)消費者の感染経路
 サルモネラ属菌に汚染された生卵や、リステリア菌に汚染された未殺菌チーズを食べた場合、気付かないうちに病原体が体内に入ることがある。また、汚染された海産物を生食して感染する場合もある。例えば、中国肝吸虫等は、生又は加熱不十分の淡水魚を食べることによりヒトに感染する。
(3)業界従業員の感染経路
 食肉処理者が汚染された肉類を処理する際、ブタ連鎖球菌が皮膚の傷口から体内に入ることがある。加工工場の職員が適切な保護服を身に着けていない場合は、直接又は間接的に動物のと体に触ることによりQ熱やレプトスピラ症に感染することがある。酪農場の職員は、牛痘やブルセラ病、大腸菌による胃腸炎等に感染した牛に触ることにより感染する可能性がある。
3. 食品事故:罌粟殻(訳注:ケシの実の外殻)と辛味鍋
4. リスクコミュニケーション関連業務の概要
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/multimedia/multimedia_pub/files/FSF66_2012-01-18.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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