食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu02070410343
タイトル 刊行物、2003年フランスにおける妊婦のトキソプラズマ病感染調査レポート、抗体保有率と感染要因についての調査レポート
資料日付 2007年8月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  先天性トキソプラズマ症は胎児にとって潜在的に命にかかわる病気である。妊娠中の母親が感染動物の肉(シスト)を生焼で、生野菜(オーシスト)をよく洗わずに摂食し、またオーシストが付着している手を介して経口感染する。先天性トキソプラズマ症予防のため、フランスでは妊娠時の血清反応が陰性の女性は、妊娠から出産まで血清学的観察を受けなければならない。フランスでは、妊婦のトキソプラズマ抗体保有率は1995年の周産期全国調査(ENP1995)で54.3%であった。
 ENP2003では、2003年10月の1週間、フランスにおいて出産後の女性全体とトキソプラズマに関する社会的経済的変数や血清学的状態(IgGとIgM)等を調査した。サンプル規模は妊婦15
,108名で、トキソプラズマ保有率は43.8%[43.0 - 44.6]であった。保有率は年齢とともに上昇し、また地域性がある。フランスの南西部、パリ地方、海外県で高く、北東部で低い。保有率は寒冷地帯でより低い傾向にある(気温が -5℃以下になる日数が多い県で低い)。1995年と同様2003年は、学歴の高い順、家庭の職業では社会的地位の高い順、妊娠回数の多い順で保有率が高い傾向がある。1995年から2003年にかけて、保有率は21%減少した。この減少率は30歳以下の年齢層で大きく(26%)、年齢の高い層では減少率は低い(17%)。
 トキソプラズマ保有率は減少しているが、フランスは北ヨーロッパ諸国の中では相変わらず保有率の高い国である。保有率を更に減少するには、予防プログラムの見直しが必要である。妊娠時の二人に一人以上に感染の疑いがあることを銘記する必要がある。妊娠中予防対策遵守の徹底および「予防に関するお知らせ」を女性に周知することが重要である。
 報告書本文(42頁)は下記URLで入手可能
http://www.invs.sante.fr/publications/2007/toxoplasmose/toxoplasmose.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/display/?doc=publications/2007/toxoplasmose/index.html
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