食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01480620107
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)の食品安全応用栄養センター(CFSAN)、食品安全防御(Food Defense)調査結果報告書を公表
資料日付 2006年6月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)の食品安全応用栄養センター(CFSAN)は、バイオテロに対する脆弱性を調査した食品安全防御(Food Defense)調査結果報告書を公表した。結果報告書の要約(Executive Summary)は以下のとおり。
1.乳製品
①ミルクの最低殺菌温度及び時間の要件はアブリン(abrin:マメ科植物の毒性たん白質)やその毒性の検出能力に影響を与えない
②T-2トキシンは乳脂肪部分に分離され、αアマニチン及びリシンは脱脂乳へ分離される
③アコニチン、ニコチン及びストリキニーネは生の牛乳の脱脂乳相及び乳脂肪相の両方から検出可能
④ハーフアンドハーフに投入された場合でも亜ヒ酸ナトリウムの経口毒性は低下しない
2.フルーツジュース
①リンゴジュース、オレンジジュース(果肉なし)、カルシウム添加オレンジジュース中の炭疽菌Sterne株を5-log(10の5乗分の1)まで殺菌するには最低でも79℃で127~180分、85℃で26~31分、又は90℃で8~9分の加熱が必要。
②フルーツパンチに入れられた場合シガ毒素1及び2はpHが2~9の間では比較的安定しているが、酸性では生物活性が大きく喪失する。
③野兎病菌生ワクチン株は熱の影響を受けやすい
など
3.乳児用ミルク
①野兎病菌生ワクチン株は熱の影響を受けやすいので従来の腸内病原菌の加熱工程の後では生存できない。
②リシンは熱に安定性の高いたん白質で液状牛乳の殺菌工程では不活性化が不十分である。噴霧乾燥もリシンの不活性化には不十分である。
4.水:瓶詰め及び加工用
①カーボン及び樹脂フィルターはストリキニーネ、コルヒチン、硫酸ニコチンをある程度除去できる。
②Polycap36HD及びPolycap36ASフィルターカプセルはE.coliO157:H7には最も有効であったがアルコール入り飲料中のサルモネラ属菌には最も効果がなかった。
5.殺菌剤
①塩素系漂白剤、二酸化塩素、オゾンが水中や食品表面のブドウ球菌エンテロトキシンBを分解するのに使用できる。ある濃度の塩素系漂白剤と二酸化塩素はステンレスやテフロンの表面や水中のαアマニチンを5分間で分解できる。
②新しいコンベヤーベルトの表面で緑膿菌、類鼻疽菌の代用汚染が広がっている場合、酸性亜塩素酸ナトリウム(acidified sodium chlorite)はこれらを効果的に除去又は不活性化する。ベルトが擦り切れている場合には適正に殺菌されなければ公衆衛生上の健康被害が発生する可能性がある。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国(CFSAN)
情報源(報道) 米国食品安全・応用栄養センター(CFSAN)
URL http://www.cfsan.fda.gov/~dms/defres05.html
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