食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06200450149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、植物病原細菌管理のための抗菌性物質に関するデータ収集に係る外部機関による科学的報告書を公表
資料日付 2024年1月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月11日、植物病原細菌管理のための抗菌性物質に関するデータ収集に係る外部機関による科学的報告書(195ページ、2023年12 月11日、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-8522)を公表した。概要は以下のとおり。
 現在、植物保護製品として使用される抗菌性物質、植物病原細菌の薬剤耐性又は植物病原細菌管理のための代替及び革新的処理法に関するデータを、世界的規模で体系的に収集するために提供されたガイダンスや方法論はない。本報告書は、リスク評価の不確実性を低減することを目的とした、植物病原細菌管理のための抗菌性物質に関するデータ収集プロジェクトの最終報告書である。
 当該プロジェクトでは、科学文献、灰色文献、特許文献の情報を収集し、レビューを行った。この分析により、植物保護製品としての抗菌性物質について、公的に容易に入手可能なデータが不足していることが浮き彫りとなった。世界規模では、最大39か国でカスガマイシン、ゲンタマイシン、ストレプトマイシン、オキソリニック酸、オキシテトラサイクリン、バリダマイシン又はzhongshengmycinなどの抗菌性物質の使用が確認された。この分析ではまた、i)慣行や法律の変更にともなう使用量の経時的及び規模の変化、ii)植物生産に使用される抗菌性物質が動物及びヒトの健康に及ぼすリスク、並びに複雑な抗生物質耐性遺伝子ベクターの選択の可能性についての疑問が指摘された。
 ストレプトマイシンは、その効果を打ち消す複数の経路により、最も頻繁に植物病原細菌が耐性を有するものとして報告されている抗菌性物質である。植物病原細菌のストレプトマイシン耐性は18か国で報告されている。世界的な抗生物質耐性は、主に米国、南米、アジアから報告されたものである。
 本報告書では、代替管理手段についても焦点が当てられており、すでにいくつかは市販され利用でき、植物病原細菌を効率的に管理できる場合もあるが、ほとんどが研究・開発中のものである。また、抗菌性物質の使用及び耐性のリスク評価を改善するためのデータギャップ、不確実性、研究ニーズも浮き彫りとなった。最後に、当該プロジェクトは、能力構築とコミュニケーションに重点を置き、植物保護製品としての抗菌性物質の不適切な使用のリスクに関する認識を高める必要性を強調する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8522