食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06200270149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えAspergillus niger NPH株由来食品用酵素3-フィターゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2024年1月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月12日、遺伝子組換えAspergillus niger NPH株由来食品用酵素3-フィターゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2023年12月6日採択、PDF版15ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8514)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素3-フィターゼ(ミオ-イノシトール-ヘキサキスリン酸3-ホスホヒドロラーゼ EC 3.1.3.8)は、遺伝子組換えAspergillus niger NPH株を用いて、DSM Food Specialtiesにより生産される。 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断された。 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程3工程にて使用されることが意図されている。 (1) 焼成製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)加工工程 (2) 蒸留アルコール製造用の穀類・その他の穀粒加工工程 (3) 乳・乳製品の植物由来類似物製造用の植物由来製品・真菌類由来製品の加工工程 総有機固形物(TOS)の残留物は蒸留アルコールには持ち込まれないため、食事性ばく露は残りの食品製造工程2工程に対してのみ算出され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.553 mg TOS/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である833 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも1506と算出された。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、一致は検出されなかった。CEPパネルは、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが(蒸留アルコール製造工程は除く)、当該事象が発生する可能性は低いと考える。 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8514 |