食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05820340105 |
| タイトル | 米国食品医薬品庁(FDA)、袋入りのロメインレタスでの腸管出血性大腸菌の集団感染に関連する季節的影響に関する研究について公表 |
| 資料日付 | 2022年4月18日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 米国食品医薬品庁(FDA)は4月18日、FDA及び米国農務省(USDA)の科学者による袋入りのロメインレタスでの腸管出血性大腸菌の集団感染に関連する季節的影響に関する研究について公表した。概要は以下のとおり。 FDAの食品安全・応用栄養センター(CFSAN)及びUSDAの農業研究局(ARS)の科学者は、袋入りのロメインレタスに関連した腸管出血性大腸菌O157:H7の集団感染に寄与している可能性のある季節的影響やその他の要因を理解するために協力して取り組んできた。そしてそれらは大きな進歩を遂げている。袋入りのロメインレタスを含む葉物野菜は、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)によって引き起こされる集団食中毒に関係しており、STECのうち最も一般的なものは腸管出血性大腸菌O157:H7である。 BMC Environmental Microbiome誌に最近発表された研究で、FDA及びUSDAの科学者は、季節とレタスの保存可能期間が、ガス置換包装(modified atmospheric packaging、MAP)で保管されたカットレタスの細菌集団と腸管出血性大腸菌O157:H7の挙動に影響を与える可能性があることを明らかにする調査結果を発表した。科学者らは腸管出血性大腸菌O157:H7が、秋に収穫され冷蔵保存された包装ロメインレタス中の方が、春の終わりに収穫された同じ品種の表面上よりも、顕著に良好に生存することを確認した。当該研究チームはまた、袋入りのロメインレタス上に存在する微生物叢は、季節、レタスの劣化状態、及びレタス上の腸管出血性大腸菌O157:H7の生存率が高いか低いかによって異なることを示した。例えば、当該チームは、冷蔵保存中、春に収穫されたレタスよりも、秋に収穫されたレタスの方が腸管出血性大腸菌O157:H7の生存率が高いことを確認した。分析により、腸管出血性大腸菌の生存率の傾向が微生物叢の組成の傾向とどのように相関しているかが示された。 微生物叢は、特定の環境に生息する微生物(細菌、真菌、及びウイルス等)の集団である。当該作業を実施するために、USDA-ARSは、カリフォルニア州サリナスで保存可能期間の異なる2種類のロメインレタスを栽培した。レタスは春と秋に栽培・収穫され、生鮮カット製品として加工された。次に、製品に腸管出血性大腸菌O157:H7を接種してから、全てをガス置換包装(MAP)中に包装し、低温又は高温(warm temperature)で保管した。その後、FDAは最先端のゲノムシークエンスツールを提供し、様々なレタス検体に存在する微生物叢の組成が特徴づけられた。 当該研究は、冷蔵中のレタスの微生物生態学と腸管出血性大腸菌O157:H7生存の可能性との関係についての洞察を提供した。これは、FDAの葉物野菜STEC行動計画で特定された知識ギャップを埋め、葉物野菜の摂取に関連する食中毒を減らすためにFDAとその関連機関を支援するための重要なステップである。 Environmental Microbiome (2021年12月20日)に掲載された当該研究論文「Seasonality , shelf life and storage atmosphere are main drivers of the microbiome and E. coli O157:H7 colonization of post-harvest lettuce cultivated in a major production area in California(季節性、保存可能期間及び貯蔵ガスは、カリフォルニア州の主要生産地域で栽培されている収穫後レタスの微生物叢及び腸管出血性大腸菌O157:H7定着の主要な推進力である)、著者SR Leonard(CFSAN , FDA , 米国)ら」は、以下のURLから入手可能。 https://environmentalmicrobiome.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40793-021-00393-y |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源（公的機関） | 米国/食品医薬品庁（FDA） |
| 情報源（報道） | 米国食品医薬品庁（FDA） |
| URL | https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-and-usda-scientists-research-seasonal-effects-linked-ecoli-outbreaks-bagged-romaine |