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資料管理ID syu05740480294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/10/2~2021/12/13)を公表(鳥インフルエンザA(H7N9)及びA(H9N2)ウイルス)
資料日付 2021年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は12月22日、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/10/2~2021/12/13)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H7N9)及びA(H9N2)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス
 直近数か月に、動物におけるインフルエンザA(H7N9)ウイルスの検出について、中国又はその他の国の動物衛生当局から公式に入手可能な報告はなかった。
 全体として、リスク評価に変更はない。
・鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス
 2021年10月1日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による4例のヒト症例が中国から報告された。2021年10月1日~12月3日に中国からWHOへ報告された同亜型ウイルスによるヒト症例は以下のとおり。
発症年月日、報告した省、性別、年齢、入院日、報告時点の病状、家きんへのばく露、インフルエンザ様疾患(ILI)監視での検出の順に記載
1. 2021年9月26日発症、広東省、女性、3歳、入院せず、軽症、ばく露有り、ILI監視で検出
2. 2021年10月29日発症、貴州省、男性、39歳、2021年10月29日、死亡(11月1日)、ばく露有り、ILI監視での検出ではない
3. 2021年11月28日発症、広東省、男性、7歳、入院せず、軽症、ばく露有り、ILI監視で検出
4. 2021年12月6日発症、広東省、女性、7歳、入院せず、軽症、ばく露有り、ILI監視で検出
 これらの症例に関連した症例クラスターは報告されなかった。死亡した症例は免疫系の低下等の持病を有していたと報告されている。
 鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスはアジアの家きんで風土病化しており、アフリカの家きんでの報告が増加している。
 リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性
 ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通じてA(H9N2)ウイルスにばく露されている。ヒトの感染ではほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。当該ウイルスは家きん集団において検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想される。
(2)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性
 症例のクラスターは報告されていない。現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、世界インフルエンザ・サーベイランス及び対応システム(GISRS)により評価されたA(H9N2)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。
 当該報告書のPDFファイルは、以下のURLから入手可能。
https://cdn.who.int/media/docs/default-source/influenza/human-animal-interface-risk-assessments/influenza_summary_ira_ha_interface_23_12_2021.pdf
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-13-december-2021