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資料管理ID syu05740470294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/10/2~2021/12/13)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス)
資料日付 2021年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は12月22日、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/10/2~2021/12/13)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・感染状況
2021年10月1日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5N6)ウイルス感染による9症例が中国からWHOへ報告された。2021年10月1日~12月7日に中国からWHOへ報告された同亜型ウイルスによるヒト症例は以下のとおり。
発症年月日、報告した省、性別、年齢、入院日、報告時点の病状、家きんへのばく露の順に記載
1. 2021年9月26日発症、湖南省、男性、66歳、9月27日入院、重症、ばく露有り
2. 2021年10月3日発症、湖南省、女性、60歳、10月13日入院、重体、ばく露有り
3. 2021年10月20日発症、広東省、男性、52歳、10月21日入院、重体、ばく露有り
4. 2021年11月17日発症、四川省、女性、54歳、11月19日入院、死亡(11月23日)、ばく露有り
5. 2021年11月15日発症、広西、男性、3歳、11月16日入院、重症、ばく露有り
6. 2021年11月22日発症、湖南省、男性、49歳、11月25日入院、重症、ばく露有り
7. 2021年11月24日発症、湖南省、男性、72歳、11月29日入院、重症、ばく露有り
8. 2021年12月4日発症、湖南省、男性、58歳、入院せず、軽症、ばく露有り
9. 2021年12月3日発症、広東省、男性、68歳、12月7日入院、重体、ばく露有り
 報道によると、死亡した症例(四川省の54歳女性)には持病があった。これらの症例に関連する症例クラスターは報告されなかった。地方の公衆衛生機関により、症例のいくつかに関係した裏庭家きん(backyard poultry)又は生きた家きん市場から環境検体が採取され、これらの検体はインフルエンザA(H5)陽性であった。
 国際獣疫事務局(OIE)への報告によると、アフリカ、欧州及びアジアの鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが引き続き検出されている。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性
 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された散発的な感染であった。当該ウイルスは動物及び関連する環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想される。
(2)鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性
 医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。
 当該報告書のPDFファイルは、以下のURLから入手可能。
https://cdn.who.int/media/docs/default-source/influenza/human-animal-interface-risk-assessments/influenza_summary_ira_ha_interface_23_12_2021.pdf
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-13-december-2021