食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05660420104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、加熱調理済み冷凍エビに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2021年7月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は7月21日、加熱調理済み冷凍エビに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。食中毒予防のため、食品のリコールや集団感染の最新情報を常に把握しておくこと。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるSalmonella Weltevreden集団感染症について調査を行うため、様々な種類のデータを収集した。
3. 疫学、検査及び遡及調査のデータによって、Avanti Frozen Foods社によって供給された加熱調理済み冷凍エビがサルモネラ属菌に汚染されており、病因となったことが示された。
4. 当該S. Weltevreden集団感染株の感染者計6人が2州(ネバダ州、アリゾナ州)から報告された。発症日は2021年2月26日から4月25日までであった。患者の年齢は30歳から80歳、年齢中央値は56歳であり、66%が女性であった。情報の得られた5人のうち、2人が入院した。死亡者の報告はなかった。
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた5人のうち、全員が発症前にエビを喫食したと報告した。
6. 2021年1月、FDAはAvanti Frozen Foods社のエビの検体を輸入時の試験のために収集し、その検体がS. Weltevredenで汚染されていることを確認した。FDAは、FDAの輸入シーフードコンプライアンスプログラムの一環として、輸入時の加熱調理済み冷凍エビから検体を収集した。2021年5月、PulseNet(訳注1:食品由来疾患原因細菌の分子サブタイピングネットワーク)を用いて、調査官らは全ゲノムシークエンス解析(WGS)により当該集団感染者の一部である複数の人を特定した。WGSにより、エビ由来のサルモネラ属菌が患者由来の細菌と近縁であることが示された。当該輸入エビはAvanti Frozen Foods社によって製造されていた。
7. 患者由来の4検体から分離された細菌のWGSでは、いずれの薬剤耐性も予測されなかった。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験が実施中である。
8. 2021年3月、輸入時にサルモネラ属菌汚染が判明したAvanti Frozen Foods社のエビの貨物は廃棄された。輸入警告アラート16-81にAvanti Frozen Foods社のエビが追加された。これによりFDAは、Salmonella属菌の存在を理由に物理的検査なしに輸入時点で製品を差し止めることが可能となった。
9. 6月25日、Avanti Frozen Foods社は加熱調理済み冷凍エビの追加のロットを、サルモネラ属菌汚染の可能性があるためリコールした。
(訳注2)本最終更新の公表後、当該集団感染に追加の患者が確認され、8月16日時点でCDCから調査の再開が公表されている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/weltevreden-06-21/index.html