食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05650420104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、Jule’sブランドのカシュー・ブリーチーズに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2021年7月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は7月7日、Jule’sブランドのカシュー・ブリーチーズ(cashew brie)(訳注:乳製品を使用せずカシューナッツ等を原材料としたブリーチーズ)に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。汚染された食品の喫食で病気にならないように、食品のリコール及び集団発生について最新情報を入手すること。
2. 2021年4月、CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は複数州にわたるサルモネラ属菌による集団感染に関して調査を行うために様々な種類のデータの収集を開始した。
3. 疫学、検査及び遡及調査のデータによって、Jule’sブランドのカシュー・ブリーチーズがサルモネラ属菌に汚染されており、原因食品であったことが示された。
4. 当該集団感染には、Chester、Duisburg、Typhimurium及びUrbanaの4種類の血清型のサルモネラ属菌のいずれか1種類への感染者が含まれていた。
5. 感染者計20人が4州(カリフォルニア州、フロリダ州、テネシー州、メリーランド州)から報告された。発症日は2020年12月11日から2021年5月9日までであった。患者の年齢は1歳から72歳、年齢中央値は26歳であり、65%が女性であった。5人が入院し、死亡者の報告はなかった。
6. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行い、15人(79%)はJule’sブランドのカシュー・ブリーチーズを喫食したと報告し、それが確認された唯一の共通食品であった。
7. カリフォルニア州及びテネシー州当局は、検査用にJule’sブランドのカシュー・ブリーチーズの検体を収集した。全ゲノムシークエンス解析(WGS)の結果により、両州で収集されたJule’sブランドのカシュー・ブリーチーズの検体がサルモネラ属菌で汚染されていることが示された。カリフォルニア州当局は、当該ブリーチーズでSalmonella Chester及びS. Urbanaの集団感染株を確認し、テネシー州当局は、S. Urbanaの集団感染株を確認した。
8. FDA及びカリフォルニア州公衆衛生局の検査官がJule’s Foods社で検査を実施した。FDAは施設から食品及び環境検体を収集し、未加工のカシューの検体からS. Urbanaの集団感染株を確認した。これら未加工のカシューナッツは、リコールされたブリーチーズを製造するために使用されたものと同じロットのカシューナッツに由来するものであった。サルモネラ属菌の他の菌株が食品及び環境検体で確認されたが、これらの菌株はどの病気とも関連していなかった。
9. 17人の患者の検体及び29の食品検体由来の細菌に対して予測される全ての薬剤耐性を同定するためにもWGSが使用された。8菌株で抗菌性物質(ホスホマイシン、スルフィソキサゾール、ストレプトマイシン、テトラサイクリン及びトリメトプリム-スルファメトキサゾール)の1つ又は複数に耐性があると予測された。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験が実施中である。サルモネラ疾患を持つほとんどの人は抗菌性物質なしで回復する。しかし抗菌性物質が必要とされる場合、当該耐性は多くの人の治療に使用される抗菌性物質の選択肢に影響を及ぼす可能性は低い。
10. 4月22日、Jule’s Foods社は、同社のカシュー・ブリーチーズを含む全製品をリコールした。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/duisburg-04-21/index.html