食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05640020314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中のパーフルオロアルキル化合物(PFAS)へのばく露に関する意見書を公表
資料日付 2021年6月28日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月28日、食品中のパーフルオロアルキル化合物(PFAS)へのばく露に関する意見書(75ページ)(2021年6月28日付け、020/2021)を公表した。概要は以下のとおり。
 PFASは、撥水性、撥油性である、また、汚れに対する抵抗性があることから、工業工程に使われる。また、紙、繊維、焦げ付き防止コーティングフライパン又は化粧品などの多くの消費財に使用される。PFASは難分解性で、環境、フードチェーン及びヒトの血中から検出される場合がある。
 2020年9月、欧州食品安全機関(EFSA)は、食品中のPFASによる健康影響に関し評価を行った。その中で、耐容週間摂取量(TWI)を4.4ng/kg体重/週と設定した。
 当該TWIは、PFASの4種類の化合物(パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロノナン酸(PFNA)及び、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS))の総量に適用される初めてのTWIである。PFASの血中濃度とワクチン抗体濃度低下との関連性についての疫学研究に基づいている。
 BfRは、EFSAが導出したTWIを今後の評価に使用することを推奨する。
 本意見書の中で、BfRは、EFSAのTWI及びドイツの連邦州による食品モニタリングのデータを基に、ドイツの種々の集団における健康影響に関して評価を行った。外部ばく露に関する結果は、ドイツの3つの都市における内部ばく露に関する研究(血中のPFAS濃度)によって補完されている。その結果、EFSAと同様、一部の集団において当該TWIを超過する場合があるとの結論に達した。
 外部ばく露及び内部ばく露推定の結果、以下の全体像が得られた;ドイツの集団の一部におけるPFOS、PFOA、PFNA及びPFHxSへのばく露レベルは、乳児期における母乳栄養期間が長い乳児において血清中のワクチン抗体濃度の低下を生じさせる可能性がある。このことは、食事を介したPFASばく露量が多い1~9歳児にも当てはまる。
 現時点で、上記のばく露レベルが、成人及び青少年における血清中のワクチン抗体濃度にも影響しえるかについては、研究データは十分に決定的であるとは言えない。
 また、BfRは、外部ばく露推定において不確実性が依然として存在することを指摘する。モニタリングでは、大半の検体から検出される濃度は検出限界及び定量下限を下回っていたことから、PFAS含有量を判断するためのより精度の高い手法の開発が推奨される。
 BfRは、血中のPFAS濃度が高いことがばく露リスクの上昇と実際に関連性があるのかについて研究する必要があると考える。
 消費者が自分のPFASばく露を調節することはほとんど不可能である。BfRは、食品経由のPFAS摂取を更に最小化させる措置を推奨する。
 本意見書に基づくFAQが更新中である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/pfas-in-lebensmitteln-bfr-bestaetigt-kritische-exposition-gegenueber-industriechemikalien.pdf