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資料管理ID syu05580240294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2020/12/10~2021/1/29)を公表(鳥インフルエンザA(H5))
資料日付 2021年2月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は3月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2020/12/10~2021/1/29)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H5)に関する概要は以下のとおり。
 現状:
・鳥インフルエンザA(H5)ウイルスによる感染状況:
 前回12月9日のリスク評価以降、中国から新たにA(H5N6)ウイルス感染検査確定ヒト症例4例が報告された。
 2020年12月18日、中国は、湖南省の54歳の女性農業従事者がインフルエンザA(H5N6)ウイルスに感染し、当該患者は発症前に飼っている生きた家きんにばく露されていたことを通知した。患者は2020年12月8日に症状を呈し、同13日に入院し、入院したままである。患者の家きん農場由来の環境検体は、インフルエンザA(H5N6)ウイルスに対して陽性であった。
 2021年1月6日、中国は、重慶市の51歳の男性の鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルス感染ヒト症例(追加の確定症例)1例をWHOに通知した。当該患者は発症前に生きた家きん市場へのばく露歴があった。2020年12月18日に症状を呈し、同28日に入院し、入院したままである。
 2021年1月24日、中国は、鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルス感染ヒト症例(追加の確定症例)2例をWHOに通知した。感染が確認されたうちの1人は貴州省の3歳の女児で、2020年11月21日に発症した。当該患者は11月28日に入院し、2020年12月22日に死亡した。もう一人は2020年12月22日に軽度の症状を呈した安徽省の1歳の女児である。インフルエンザ様疾患(ILI)監視によって検出され、回復した。両症例とも、生きた家きん市場由来の家きんにばく露されていた。
 報告時点では、これら症例の家族の濃厚接触者の中に、更なる感染が疑われる症例はいなかった。入手可能であった当該患者ら由来のウイルスの更なる特性評価が進行中である。
 2014年以降、インフルエンザA(H5N6)ウイルスの感染検査確定ヒト症例29例が、中国からWHOに報告されている。
 OIEへの報告によると、アフリカ、欧州及びアジアの鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが引き続き検出されている。
 リスク評価:
(1) 鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性:
 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、生きた家きん市場等の、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露されていた。当該ウイルスは動物及び環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想される。
(2) 鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性:
 医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な感染能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://cdn.who.int/media/docs/default-source/influenza/human-animal-interface-risk-assessments/influenza_summary_ira_ha_interface_jan_2021.pdf