食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05440320314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、カンピロバクターの薬剤耐性における世界的な課題を解決するための新たな警戒ツールの開発に関するプロジェクトについて情報提供
資料日付 2020年8月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は8月、カンピロバクターの薬剤耐性における世界的な課題を解決するための新たな警戒ツールの開発に関するプロジェクトについて情報提供を行った。概要は以下のとおり。
 このプロジェクト(Chance)(2020年3月~2023年2月)は、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が資金提供を行っている。
 カンピロバクターは、世界的に過小評価されている食品由来病原細菌のひとつであり、欧州連合(EU)では、2005年以降、人獣共通感染症の主要な原因菌である(2016年のカンピロバクター症患者の報告数は246
,307人)。ドイツにおけるカンピロバクター症患者の3分の1は、治療に抗菌性物質が使われる。主流はフルオロキノロン系又はマクロライド系の抗菌性物質である。ドイツでは、カンピロバクター分離株はフルオロキノロン系及びテトラサイクリン系に対して耐性である場合が多い。一方で、マクロライド系、ゲンタマイシン及びストレプトマイシンに対する耐性は少ない。薬剤耐性の増加は、ヒトの感染症治療の有効性を弱めることに繋がる。
 Chance は、ドイツ及びベトナムにおける薬剤耐性菌株の比較を行う。これにより、抗菌性物質による選択圧が高い条件下で新たに選択される重要な薬剤耐性決定因子で、食品安全における世界的な課題となるものを特定することを狙いとしている。プロジェクトで得られた結果は、新たな警戒ツールの開発に使われる。当該ツールは、広範囲の表現型に対応した微量希釈プレート(extended phenotypic microdilution plate)及びリアルタイムPCR検出法で、リスクに基づくルーチン分析への使用を意図している。このツールは、前述の薬剤耐性決定因子に関する世界レベルでのモニタリングに用いられる。

地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/de/chance___typisierung_von_campylobacter_aus_gebieten_mit_hoher_selektion_zur_entwicklung_neuer_warnsignal_tools_zum_bestehen_globaler_herausforderungen_erhoehter_antibiotikaresistenz__chance_-252479.html