食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05430340149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分Streptomyces K61株の農薬リスク評価のピアレビューの結果を公表
資料日付 2020年7月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月23日、有効成分Streptomyces K61株の農薬リスク評価のピアレビューの結果(2020年6月16日承認、23ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6182)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州連合(EU)の報告担当加盟国(RMS)エストニアはDanstar Ferment AG社から、有効成分Streptomyces K61株の認可更新の申請書を受理した。
 RMSの評価書に関する農薬リスク評価のピアレビューが実施され、以下の結論が導出された。
 代表的な用途に従ったStreptomyces K61株は、EUにおける常設及び簡易な温室内の結実野菜、葉菜、鱗茎菜類等における種子及び土壌細菌を抑制する十分な殺菌剤としての効果がある。
 データパッケージの評価は、Streptomyces K61株又は代表的な調製品の同定、物理及び技術的特性に関して重要な懸念領域として含む問題はないことを明らかにした。
 哺乳類毒性の領域では、その施用後に存在する可能性があるSaccaromyces K61株により産生される二次代謝物/毒素の更なる同定次第では、それらの毒性学的プロファイルの更なる評価が提出する必要がある(最終化していない評価)。ラットにおける経口により実施された急性毒性試験において毒性の兆候は観察されなかった。しかしながら、ラットにおける気管内投与では高い毒性(死亡)が観察された。感染性/病原性の評価は最終化できなかった。参照値は設定できなかった。このため、利用可能なデータに基づくリスク評価は実施できず、Saccaromyces K61株の代表的な用途に関する作業者及び労働者のばく露に関して結論は出せなかった。これは重要な懸念領域として特定された。同じことが簡易な温室の場合の近隣住民及び第三者に当てはまる。
 残留物の項では、Saccaromyces K61株及びその二次代謝物/毒素への消費者ばく露は排除できない。Saccaromyces K61株の感染性/病原性、及びSaccaromyces K61株により潜在的に産生される二次代謝物/毒素に関して、哺乳類毒性の領域で特定されたデータギャップのため、生存可能及び生存不能な残留物の観点からの消費者リスク評価は最終化されていない。食用作物の消費者リスクが最終化していないため、Saccaromyces K61株を欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005附属書IV(最大残留基準値(MRL)設定の対象外物質)に収載することは現行では推奨できない。
 環境における代謝及び動態の領域において、生存能力のあるSaccaromyces K61株に関する利用可能な情報は、代表的な用途に関するばく露を特性評価するには十分であると考えられた。Saccaromyces K61株の環境中の施用後に存在する可能性がある二次代謝物/毒素は排除できない。
 生態毒性の領域において、簡易な温室における全ての代表的な用途に関して、リスクが低いことが結論付けられた薄膜水耕栽培を用いた葉菜類への施用を除き、野生の哺乳類、標的外の節足動物及び土壌微生物に関するリスク評価が最終化できなかった。更に全ての代表的な用途に関して、薄膜水耕栽培を使用した葉菜類への使用を除き、施用後環境中に形成される可能性がある二次代謝物からの標的外の生物へのリスク評価が最終化できなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6182