食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05350030164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、オランダにおける母乳に含まれる残留性有機汚染物質(POPs)に関する報告書を公表 |
資料日付 | 2020年3月26日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は3月26日、オランダにおける母乳に含まれる残留性有機汚染物質(POPs)に関する報告書を公表した。 POPsは食品及び環境を介して生涯を通して人にばく露される。POPsは分解速度が遅く、体内に蓄積する有害な人工の物質である。POPsは血中及び脂肪組織中に蓄積され、母乳にも検出される。 RIVMは母乳に含まれるPOPs濃度は全般的に低いと考える。母乳を介したこれらの物質へのばく露による乳児へのリスクはない。それ故、調査結果から授乳をやめる理由はない。 RIVMは、母乳に含まれるPOPsの調査に基づいて結果を報告した。また、これらの結果によって、母乳に含まれるPOPs濃度はこの数十年間で減少したことが明らかになった。これは、2001年にPOPsの使用の禁止及び制限をした残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)のような国際的な条約に起因する。POPsは分解速度が遅いため、環境中に未だに存在する。母乳中の濃度が半分になるためには平均して5年から10年かかる。 POPsは産業活動において燃焼の段階で発生するが、植物保護剤(殺虫剤)にも存在する。POPsにはダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニル(PCBs)、DDTやヘプタクロルのような植物保護剤などがある。 パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は、その有害作用により2009年からPOPsと見なされた。母乳に含まれるPFOSの量が減少しているかどうかは不明である。母乳に含まれるPFOSはオランダでは2014年に初めて測定された。 RIVMはPFOSの調査のために2014年に母乳の検体を収集し、世界保健機構(WHO)により2014年から2016年の間に解析された。WHOは1969年から世界中で母乳に含まれるPOPsをモニタリングしている。これらの測定結果によって、母乳に含まれるPOPsの濃度の推移を各国間で比較しモニタリングすることができる。オランダにおける母乳のPOPs濃度は他の西欧諸国と同程度である。 報告書は下記URLから入手可能。 https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2020-0025.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.rivm.nl/publicaties/persistent-organic-pollutants-in-human-milk-in-netherlands |