食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05330430305
タイトル 欧州連合(EU)、全動物種用の飼料添加物としてL-トリプトファンの認可を公表
資料日付 2020年2月20日
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概要(記事)  欧州連合(EU)は2月20日、全動物種用の飼料添加物としてL-トリプトファン(L-tryptophan)の認可に関して、欧州委員会施行規則(EU) 2020/229を官報(PDF版4ページ)で公表した。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1831/2003は動物栄養において使用する添加物の認可並びにその認可の根拠及び手続きを規定している。
 規則(EC) No 1831/2003第7条の規定に従って、Escherichia coli KCCM 80135、Escherichia coli KCCM 80152、Escherichia coli CGMCC 7.248及びCorynebacterium glutamicum KCCM 80176により産生されるL-トリプトファンの認可申請書が提出された。申請は、全動物種用の飼料添加物として当該L-トリプトファン認可及び添加物カテゴリーの「栄養添加物」として分類することに関している。
 欧州食品安全機関(EFSA)はその意見書において、当該L-トリプトファンは提案された使用条件の下で、非反すう動物、消費者の安全及び環境に有害影響を及ぼさないと結論付けた。反すう動物に対して安全であると結論付けるためには、当該L-トリプトファンは第一胃内での分解に対して保護されなくてはならない。EFSAはEscherichia coli KCCM 80152及びEscherichia coli CGMCC 7.248により産生されるL-トリプトファンのエンドトキシン(endotoxin)のレベルのため、当該飼料添加物の使用者が吸入するとリスクがあると述べた。したがって、欧州委員会はヒトの健康、特に当該飼料添加物の使用者への有害影響を予防するために、適切な予防措置を講じるべきであると考える。EFSAは当該L-トリプトファンは非反すう動物にとって、必須アミノ酸であるトリプトファンの有効な供給源であると考えた。L-トリプトファンの補給が反すう動物において十分に有効に機能するためには、第一胃内での分解に対して保護されなくてはならない。EFSAは販売後のモニタリングに関する特定の要件が必要であるとは考えていない。EFSAはリファレンスラボラトリーから提出された飼料中の当該飼料添加物の分析法に関する報告書についても検証した。
 当該L-トリプトファンの評価は規則(EC) No 1831/2003の第5条に規定されている認可の条件を満たしていることを示している。したがって、本規則付属書の規定に従って当該物質の使用を認可すべきである。
以上の経過及び観点から、欧州委員会施行規則(EU) 2020/229を採択する。
第1条 本付属書に規定する物質は、添加物カテゴリーの「栄養添加物」、機能グループの「アミノ酸類、それらの塩及び類似化合物」に属するものであって、本付属書に規定する条件に従って動物栄養における添加物として認可する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) -
URL https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32020R0229&from=EN