食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05320190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品接触材料中で使用される1 ,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2-エチルへキシル) の安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年1月29日
分類1 化学物質
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月29日、食品接触材料中で使用される1
,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2-エチルへキシル)の安全性評価に関する科学的意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 1
,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2-エチルへキシル)(DEHCH)は、室温又はそれ以下の温度(冷蔵及び冷凍)で長期間貯蔵される水溶液類、酸類及び低アルコールの食品類と接触し、最大で25%(w/w)まで添加されるポリ塩化ビニル(PVC)フィルム中の可塑剤として使用されることを意図している。このフィルムは、再加熱される食品における使用は意図されていない。
 当該物質は、試験条件下で、25%(w/w)のDEHCHを含むPVCフィルム製品検体から最大で0.034mg/kg移行した。「食品接触材料、酵素及び加工助剤に関するパネル」(CEPパネル)は、in vitro及びin vivoの遺伝毒性試験の結果に基づき、当該物質は遺伝毒性の懸念を引き起こさないと結論付けた。CEPパネルは、提供されたトキシコキネティックス試験結果に基づき、ヒトにおける当該物質の蓄積の可能性に関する不確実性があると結論付けた。無毒性量(NOAEL)は、反復投与毒性試験における最大用量の1
,000mg/kg体重/日であった。ただし、これらのデータによってもヒトにおける当該物質の蓄積の可能性に関する不確実性は取り除かれない。
 以上から、CEPパネルは、当該物質が、疑似溶媒A(10%エタノール(酒類))及びB(3%酢酸(酸性食品))に相当する食品に、室温又はそれ以下の温度において長期間の貯蔵中に接触するPVC中で使用される限りにおいては、消費者にとって安全性の懸念とはならないと結論付けた。当該物質の移行量は、0.050mg/kg食品を超えてはならない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5973