食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05310330149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の病原性評価及び食品のSTEC汚染によって引き起こされる公衆衛生上のリスクに関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2020年1月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月29日、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の病原性評価及び食品のSTEC汚染によって引き起こされる公衆衛生上のリスクに関する科学的意見書(105ページ、2019年12月11日承認)を公表した。概要は以下のとおり。 2013年にEFSAによって提案された、STECの病原性評価のための暫定的な分子手法についてレビューが行われた。 2012~2017年に欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)において報告されたヒトSTEC感染確定症例の分析によって、報告されている志賀毒素(Stx)亜型(及び保有stx遺伝子亜型)のいずれかに陽性である分離株は重篤な症状(出血性下痢(BD)、溶血性尿毒症症候群(HUS)及び/又は入院と定義)に関連する可能性があることが示された。stx2a遺伝子に陽性の菌株が最も高い割合であることが明らかにされたが、そのほか全てのstx亜型又はこれらを複数有する菌株もまた少なくとも1件の重篤な臨床転帰のヒト症例に関連していたことが示された。 血清型は臨床転帰の予想の判断材料としては使用できず、またインチミン遺伝子(eae)の存在は重篤な症状に必須ではなかった。これらの結果は公表文献によって裏付けられ、そのレビューによって、重篤な症状に独占的に関連している単一の毒性マーカー又はその組み合わせは存在しなかったことが示唆された。入手可能なエビデンスに基づくと、すべてのSTEC株はヒトに病原性を持ち、少なくとも下痢を引き起こし得る、またすべてのSTECの亜型は重篤な症状に関連する可能性があると結論付けられた。 2012~2017年のEU/EEAにおける「強固なエビデンス(strong evidence)」をもつ集団感染データに基づいた感染源寄与率の分析によって、「牛肉及び牛肉製品」、「乳及び乳製品」、「井戸水を含む水道水」、及び「野菜、果物及びこれらに由来する製品」がEU/EEAにおけるSTECの主要な感染源であると示唆されるが、データが不十分なためこれらのカテゴリーの間での順位付けはできなかった。そのほかの食料品もまたSTEC感染に関わった可能性があるが順位は低かった。 データの欠落が確認され、その主な原因はEU内において検体採取戦略、採取方法、検出及び特性評価方法、データ収集及び報告に関する統一化の欠如であった。 当該意見書は以下のURLから入手可能。 https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2020.5967 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5967 |