食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05220290149
タイトル 欧州連合(EU)、フードチェーンにおけるEUのリスク評価の透明性及び持続可能性に関する欧州議会及び理事会規則(EU) 2019/1381を公表
資料日付 2019年9月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州連合(EU)は9月6日、フードチェーンにおけるEUのリスク評価の透明性及び持続可能性に関する欧州議会及び理事会規則(EU) 2019/1381の採択を官報(PDF版28ページ)で公表した。
1. 欧州議会及び理事会規則(EC) No 178/2002は、EU及び加盟国レベルで食品法を管理する措置の共通基盤を形成するため、食品法の一般原則及びその要件を規定している。
2. リスクコミュニケーションはリスクアナリシス過程の重要な一部である。2108年に実施された欧州委員会の規制適合性及び実績プログラム(Regulatory Fitness and Performance Programme(REFIT))による食品法の評価結果から、全体としてリスクコミュニケーションは十分に有効ではないと考えられる。これは、リスクアナリシス過程の結果における消費者の信頼に影響を及ぼす。
3. したがって、リスクアナリシスの全過程において、EU及び加盟国のリスク評価者及びリスク管理者を関与させながら、透明、継続的及び包括的なリスクコミュニケーションを確実に実施することが必要である。
4. リスク評価者及びリスク管理者の独立性を保証しつつ、各々の役割を考慮して、リスクコミュニケーションの全体的な目的及び原則を設定することが必要である。
5. 全体的な目的及び原則に基づき、リスクコミュニケーションに関する全体計画が策定されるべきである。全体計画はフードチェーンに関する全ての事柄に関して、EU及び加盟国レベルにおける、全てのリスク評価者及びリスク管理者のための統合的なリスクコミュニケーションの枠組みを促進すべきである。
6. リスク評価過程の透明性は、消費者及び一般市民の目に映るEFSAの正当性を高めるのに寄与し、EFSAの業務における彼らの信頼を高め、EFSAがEU市民に対して更なる説明責任を持つことを確かにする。したがって、関連する連合法を支えるリスクアナリシスにおいて、更に重要なのはリスク評価において、一般市民及び他の利害関係者の信頼を強化することが必須となり、リスクアナリシス・リスク評価の透明性、EFSAの透明性、EFSAの機能性、及び、EFSAの独立性においても同様である。
7. 食品法の適合性チェックは、EFSAのリスク評価過程が、特にフードチェーンを扱う認可手続きにおいて、十分に透明であるとは認識されていないことを示した。
8. したがって、積極的にリスク評価の透明性を強化する必要がある。しかしながら市民への情報公開は、知的所有権に関する規則、又は申請、届出を裏付ける情報及びデータ収集において申請者により行われる投資を保護する連合法のいかなる規定も毀損してはならない。
 主な改正点は次のとおり(要点のみ)。
(1) 第1条 欧州議会及び理事会規則(EC) 178/2002の改正
・第6条に「4.リスクコミュニケーションは第8条a及び第8条bに規定される目的を達成し、その原則を尊重する」を挿入する。
・II章にリスクコミュニケーションに関する第8条a~cを挿入する。第8条a リスクコミュニケーションの目的、第8条b リスクコミュニケーション総則、第8条c リスクコミュニケーションの基本計画  
・第38条 透明性に関して新たな事項を挿入し、既存文言を修正する。
・第39条 機密性に関して新たな事項を挿入し、既存文言を修正する。
(2) 第2条~9条 欧州議会及び理事会規則(EC) 178/2002の一部改正との一貫性を確実にするため、関連する諸規則及び指令を改正する(前文39、40)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/HTML/?uri=CELEX:32019R1381&from=EN