食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05210100149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、補強データを考慮した有効成分メトブロムロンのリスク評価に関する協議結果のテクニカルレポートを公表
資料日付 2019年8月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月23日、補強データを考慮した農薬有効成分メトブロムロン(metobromuron)のリスク評価に関する欧州連合(EU)加盟国、申請者及びEFSAの協議結果のテクニカルレポート(2019年8月7日承認、68ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2019.EN-1692)を公表した。概要は以下のとおり。
 メトブロムロンは欧州委員会施行規則(EU) No 890/2014の規定に基づき認可されたが、これは申請者が2016年12月31日までに欧州委員会に対して、次の事項に関する補強情報を提出する義務を負う特定の条件付き認可であった。
(a) 代謝物CGA18236、 CGA18237、 CGA18238 及び4-ブロモアニリン(4-bromoaniline)の毒性学的評価
(b) 鳥類及びほ乳類への長期的リスクの許容性
 哺乳類の毒性学の領域において、代謝物のCGA18236、CGA18237及びCGA19238が植物の代謝物として十分に調査され、遺伝毒性の可能性はないと判明した。親化合物のメトブロムロンの毒性学的性質及び参照値がこれらの代謝物に適用可能である。しかしながら、もし地下水中の含有量がパラメトリックな飲用水の基準値0.1μg/Lを超えるならば、これらの代謝物はピアレビューにより提案された分類に基づき、親化合物に関する発がん性カテゴリー2(ヒトへの発がん性が疑われる、CLP規則) に相当すると考えられる可能性がある。4-ブロモアニリンに関して、環境における代謝及び動態モデルによれば地下水において0.1μg/Lを超えないため、地下水における代謝物として懸念はない。 全体として、補強データの提出に関する義務要件は履行されていると見なすことができる。
 代謝物4-ブロモアニリンに関する新たな土壌分解及び土壌吸着のエンドポイントに基づく有効な地下水のばく露評価が、当該代謝物の毒性学的評価に対処するために提出された。代表的な使用の結果、0.1μg/Lのパラメトリックな飲用水の基準値を超過する地下水のばく露の可能性(地下1mを流れる地下水涵養の年間平均濃度の80パーセンタイルとして推定)は低いと評価された。
 生態毒性の領域において、新たな情報は全EU地域におけるほ乳類に関する補強データの要件に適切に対応している。再度計算され精緻化したリスク評価では、発芽前の馬鈴薯における2.0kg/haのメトブロムロンの代表的な使用に関して哺乳類へのリスクは低かった。
 しかしながら、新たな情報は南部及び中央部における鳥類に関する要件にしか対応していない。北部の長期リスクが低いことを結論付けることができなかった。
 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1692