食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05190190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分ブピリメートの現行の残留基準値のレビューに関する意見書を公表
資料日付 2019年7月22日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月22日、有効成分ブピリメート(bupirimate)の現行の残留基準値(MRLs)のレビューに関する理由を付した意見書(2019年6月20日承認、57ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5757)を公表した。概要は以下のとおり。 
 主要作物(果実のみ)及び輪作作物において、ブピリメートの代謝が調査された。代謝試験の結果に従って、リスク評価に関する残留物の定義は、ブピリメート、ブピリメートに換算したエチリモール(ethirimol) 及びデエチルエチリモール(de-ethyl ethirimol)の和として提案することが可能である。規制のための残留物の定義として、ブピリメート及びエチリモール(EUで認可されていない同物質を網羅するため)が提案される。水分が高く、高い酸性の作物において、提案された残留物の定義を0.01mg/kgの定量限界(LOQ)で規制するのに、十分にバリデーションのとれた分析手法が利用可能である。
 入手可能なデータは、果実に属する全ての作物に関するリスク評価値(risk assessment values)並びにMRLの提案を導出するのに十分であると考えられる。例外として、生食用/ワイン用ぶどう及びなすに関しては、目安としてのMRL及びリスク評価値のみが導出され、なすにおけるエチリモールに関しては、MRL及びリスク評価値を導出するのに不十分であった。全てのその他の作物に関しては、MRL及びリスク評価値を導出するのに不十分であった。
 ブピリメートは家畜に給与される可能性のある作物への使用が認可されている。(全ての)牛類に関する飼料中の残留濃度は、0.1mg/kg乾物のトリガー値を超過していた。牛類及び馬の筋肉、脂肪、肝臓及び腎臓におけるMRLsの設定並びに更なる残留物の調査が必要である。
 ブピリメートの家畜における残留物の代謝が、本レビューにおいて算出された飼料中の残留濃度の最大値を含む用量で泌乳中のヤギにおいて調査された。その結果、これらの家畜に残留物が移動することは考えにくい。牛類及び馬の組織における規制上の、及びリスク評価の残留物の定義はデエチルエチリモールとして提案された。提案された残留物の定義の規制上の分析手法が入手可能でないことが注目された。
 この代謝試験は、全ての反芻動物の組織におけるMRLs及びリスク評価値がLOQレベルで設定可能であることを結論付けるのに十分であった。しかしながら、家畜におけるデエチルエチリモールの規制上の分析手法が欠落しているため、暫定的MRLsが、目安としての0.01mg/kgのLOQで提案された。
 本レビューの枠組みにおいて報告された認可された使用の結果生じる慢性消費者ばく露量が、残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo)2を使用して算出された。MRLを導出するにはデータが不十分な作物に関して、EFSAは計算の目安として現行のEUのMRLを考慮した。慢性ばく露量の最大値は許容一日摂取量(ADI)の36%であった(英国の幼児)。
 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5757