食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05180260182 |
タイトル | 報道記事:ZEIT ONLINE、オーストリアがグリホサートの完全禁止を決定したとの報道 |
資料日付 | 2019年7月2日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | ZEIT ONLINEは7月2日、オーストリアがグリホサートの完全禁止を決定したと報じた。概要は以下のとおり。 同報道(ウイーン発DPA(ドイツ通信社))は、オーストリアが欧州連合(EU)で初めてグリホサートを禁止する国となると報じている。オーストリア社会民主党(SPO)が禁止案を提案し、国民議会において賛成多数で可決された。オーストリアだけがこのような決定を行ったことは論争を呼んでいる。 この決定は、EUの法律に反する可能性がある。EUでは、グリホサートは2022年末まで認可されている。各加盟国は、認可されている農薬有効成分に関して、例外的な場合にのみ禁止することができる。EU委員会は3か月以内に上訴することができるが、その動向が注視される。 保守派のオーストリア国民党(OVP)は、国民議会での議論で、「禁止は、グリホサートを適切に使用している農業従事者の顔を平手打ちするようなものだ」と述べた。 バイエルグループは、この決定は残念であるとコメントし、DPAの取材に対し、「この決定は欧州委員会の法律に反すると考えられる」、「グリホサートに関する広範な科学的結果に矛盾している」と述べた。加えて、オーストリアの農業従事者のニーズや、農業従事者におけるグリホサートの専門用途を無視するものだ。 以前、ケルンテン州で、グリホサートを禁止する試みがあったが不調に終わり、同州は禁止を撤回せざるを得なかった。国によるグリホサートに関する実現可能性研究では400件の論文に関して評価が行われた。その結果に基づけば、今回の禁止決定は疑問視される。 ドイツ連邦食料農業省も、グリホサートの全面禁止を疑問視している。 オーストリア自由党(FPO)(訳注:オーストリアの極右政党)のNorbert Hofer党首は、「EUの方針に影響を与えることはできないが、この決定で、オーストリアの消費者保護が担保される大きな可能性を得たと言える」と述べた。 現時点で、グリホサートを禁止している国はない。ベトナムでは、最近、禁止が決定されたが、在庫品は使用されるであろう。スリランカでは、禁止されたが政府が方針転換した。 ドイツ政府は、グリホサートの取扱に関する見解を9月に発表する予定である。メルケル首相は、グリホサートの廃止は連立政権発足時の合意であると説明し、「グリホサートを使用しない日がいずれ訪れる」と語った。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | ZEIT ONLINE |
URL | https://www.zeit.de/news/2019-07/02/oesterreich-beschliesst-totalverbot-von-glyphosat-190702-99-895961?print |