食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05160180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食料生産動物及び食品に由来する人獣共通感染症及び指標細菌の薬剤耐性についての統一されたモニタリングに関する技術仕様書を公表
資料日付 2019年6月5日
分類1 -
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月5日、食料生産動物及び食品に由来する人獣共通感染症及び指標細菌の薬剤耐性についての、統一されたモニタリングに関する技術仕様書を公表した。
 本仕様書では、EUの食料生産動物及びその食肉由来のサルモネラ属菌等の細菌について、公衆衛生の観点から、それらの薬剤耐性(AMR)の統一されたモニタリング及び報告方法をアップデートするための提案を述べており、AMRの現在の傾向、必要なデータ収集及び新たな科学的進展を説明している。
 感受性試験のため微量希釈法を用い、疫学的カットオフ値による耐性評価を行う、分離菌株のAMRの表現型モニタリング法は強化された。これはESBL/AmpC/カルバペネマーゼ産生大腸菌の個別モニタリングだけでなく、広域スペクトルセファロスポリン及びカルバペネムに耐性を示す大腸菌及びサルモネラ属菌分離株のさらなる特性評価が含まれている。抗菌性物質パネルだけでなく、細菌種、食料生産動物及びその食肉の組み合わせについて、必要とみなされたものは再検討され最適化された。
 サンプルサイズの違いを考慮し、統一されたサンプルサイズの選択を補助するため、所定の正確性をもった薬剤耐性の発生率及び経時的傾向の評価に利用可能な、関連する統計的検出力を評価するために、数値シミュレーションは実行された。一般的な比例層化抽出法に基づいた無作為抽出法は再検討され強化された。
 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による汚染率、またその遺伝的多様性及びAMRのモニタリングの統一性向上のための提案が示された。豚に含まれるMRSA及び海産物とその環境由来の細菌のAMRについて、個別の部門間横断的調査によって定期モニタリングを相補する提案がなされた。
 ESBL/AmpC/カルバペネマーゼ産生大腸菌の個別モニタリングから得られた分離株の全ゲノムシークエンス(WGS)解析については、次の法令の有効期間の終わりまでにその義務化を見込んで、同期間内での自主的な実施が強く推奨された。ESBL/AmpC/カルバペネマーゼをコードしている遺伝子の塩基配列はEFSAへ報告される。
 統一されたWGS解析及び解釈のプロトコルと外部品質保証プログラムが、AMRに関するEUリファレンス研究所によって提供される旨の計画が立案された。
 当該技術仕様書(122ページ、2019年4月30日承認)は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2019.5709
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5709