食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05130010164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、六価クロムの消費者ばく露に関する報告書を公表 |
資料日付 | 2019年4月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は4月18日、六価クロムの消費者ばく露に関する報告書を公表した。 近年、防衛機器や列車の修理時に六価クロムにばく露している従業員の問題が顕在化している。六価クロムは、住宅や職場などの建物の防錆塗料の原料としても使用されている。この有害物質へのばく露は人の健康に有害である可能性がある。 日常生活で毎日接する製品からリスクのある用量の六価クロムにばく露しているかどうかが問題である。RIVMは、最近の研究でこれらのばく露量は低く、健康リスクはないことを明らかにした。六価クロムは多くの製品への使用がもはや許可さていない。更に、六価クロムを含む製品が加工されている場合(溶接、裁断、研磨、燃焼)、消費者は大気からのみ六価クロムに意図せずばく露する可能性がある。このような処理がなされていない場合、六価クロムはこれらの製品から放出されず、消費者へのリスクはない。 クロムをメッキした消費生活用製品には少量の六価クロム(タップ又はボタンなど)が含まれている。さらに、一部のクロムを含む製品は、不純物として六価クロムを含んでいる可能性がある。六価クロムはセメントの固化材として、また革のなめし、風雨からの木材の保護のために使用される。本研究は食品、飲料水、大気を介したばく露の可能性にも注目した。食品は有害性のより低い三価クロムを天然に含んでいるが、非常に少量である。非常に少量の三価クロムは水及び大気中にも存在する。 六価クロムへのばく露は、皮膚から暴露した場合、接触アレルギーを引き起こす。しかし、消費生活用製品中の濃度は非常に低いことから、知られている限りではアレルギー反応は起こらない。六価クロムを吸入した場合、種々のがんが発症することが職場調査で明らかになった。現在、上記の職業以外の作業によってどの程度消費者が意図せず六価クロムにばく露しているか十分な情報がない。それ故、消費者はクロムを含む製品を扱う場合、可能性のあるリスクを知っておくことが大切である。例えば、加工した木材の燃焼は禁止されていることを認識しておくべきである。 報告書(オランダ語)は下記URLから入手可能。 https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2019-0035.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.rivm.nl/publicaties/blootstelling-van-consumenten-aan-chroom-6 |