食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05120290149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、グループ化とread acrossを促進するために、(定量的)構造活性相関の適用可能性に関する科学的報告書を公表
資料日付 2019年3月21日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月21日、グループ化とread across(訳注: 類似の化学物質群の毒性に関する情報から、毒性情報の乏しい化学物質の毒性を推定する方法のひとつ)を促進するために、農薬の遺伝毒性の予測、及び農薬の遺伝毒性に関連する類似性分析のための既存の(定量的)構造活性相関((Q)SAR(訳注: 化学物質の構造とその生物学的な活性との間に成り立つ関係のこと。これにより構造的に類似した化合物の作用や毒性について推定する)の適用可能性に関する外部委託機関による科学的報告書(2019年3月12日承認、220ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2019.EN-1598)を公表した。概要は以下のとおり。
 摂食リスク評価のための残留物定義に関する指針の実用的な実行を促進するために、EFSA は代謝構造変化の遺伝毒性への影響の分析を含む農薬及びそれらの代謝物の遺伝毒性の予測のための既存のin silicoモデルの適用可能性の評価を実施した。
 先ずin vitro及びin vivo 試験に関する(Q)SARの予測可能性が評価された。復帰突然変異試験(Ames test)に関して、全ての(Q)SARモデルは試験の実験上の変異性と同程度の統計的に有意な予測を行った。それに対してin vitroの細菌変異原性とは異なるアッセイ(又はエンドポイント)の(Q)SARモデルの信頼性は最適性からはかなり距離があると思われる。
 2つ目に、変異原性及びin vitro染色体異常を予測するために2つの新しいRead Across手法が適用された。Read AcrossはAmes試験の結果を予測するのに概ね成功したが、in vitro染色体異常の予測の成功はかなり少なかった。エンドポイントに関する結果がAmes試験と比較して悪かったのは、実験上のプロトコルのいくつかの変更及びデータベースを非同質的にしてモデル化に適さなくした評価基準によるものである可能性がある。
 3つ目の側面は、対象物質の遺伝毒性の可能性に対する代謝又は分解過程の結果生じる構造変化の影響を評価することである。変異原性において変化を引き起こす可能性のある又はない親物質又は代謝物質の構造的相違(既知の構造アラート(Structural Alerts(訳注: 化学物質の毒性発現に関与すると想定される官能基及び部分構造のこと)を超えたもの)が特定され、項目別に分類・階層化された。更に専門家の監督の下で構造アラート分析を適用すると、遺伝毒性のパターンの大部分の変化を論理的に説明することができた。この研究から得られた知見は、エビデンスの重み付け及び段階的評価スキームに統合するのに適している。専門家の知識の重要性が特に強調されている。
 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1598