食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05110290149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、乳児用調製粉乳の摂食に関連したSalmonella Poonaの複数国間集団感染に係る報告書を公表
資料日付 2019年3月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月14日、乳児用調製粉乳の摂食に関連したSalmonella Poonaの複数国間集団感染に係る報告書(18ページ、2019年3月12日承認)を公表した。概要は以下のとおり。
 最近、乳児及び幼児における32件のSalmonella enterica serotype Poonaの集団感染症例が確認された(フランス30件、ベルギー1件、ルクセンブルグ1件)。コアゲノムMLST解析(core genome multilocus sequence typing analysis)に基づくと、32人全ての患者は同一の菌株に感染しており、発症期間は2018年8月から2019年2月の間であった。
 30人の患者との面接から情報を得、発症以前に同じブランドの米タンパク質を主原料とした乳児用調製粉乳3種類のうちの1つを摂取していた。当該乳児用調製粉乳はスペインのB加工会社により2018年8月から10月に製造され、フランスのA社によって販売されていた。同製品はフランス国内の卸売販売業者、小売店、薬局で流通し、いくつかのEU、EFTA及びその他の国へ卸売販売業者、オンラインショップあるいはEコマース事業者Aを通じて販売された。加えて、フランスのA社は欧州外の4か国(リビア、シリア、チュニジア、ベトナム)に当該製品を流通させていた。
 関連するバッチの全てのサンプルでS. Poonaは陰性であった。さらに、スペインのB加工会社の製造環境及び2017年以来同じ乾燥棟を使用して脱水処理されたいかなる製品からもS. Poonaは検出されなかった。これは、サルモネラ属細菌は乾燥製品中からの検出が通常困難であり、高い感度をもったサンプリング及び検査手法を必要とするという事実によるためであると思われる。
 フランス国内において、同ブランドの乳児用調製粉乳及びベビーフードはフランスのA社によって2019年1月24日にリコール及び撤去が行われた。続いてルクセンブルグにおいてもリコールが実施された。フランス、ベルギー及びスペインで一般消費者へ警告が出され、Eコマース事業者Aは全顧客に通知を行った。当該商品が流通した欧州以外の国々においても、リコール及び公的声明の発表が国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)の警告に対応して行われた。このような措置は新たな感染のリスクを低減するであろうが、特に、既に購入していたりリコールされていなかった関連商品を摂取した者の間で、さらなる症例の報告が予想される。
当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/sp.efsa.2019.EN-1594
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1594