食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05060220149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、提出された無視できるほどのばく露量データを考慮した、有効成分ブルモキシニルに対する農薬リスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2018年12月13日
分類1 化学物質
分類2 農薬
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月13日、提出された無視できるほどのばく露量データを考慮した、有効成分ブルモキシニル(bromoxynil) に対する農薬リスク評価のピアレビューに関する結論(2018年10月31日承認、15ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5490)を公表した。概要は以下のとおり。
 委員会施行規則(EU) No 844/2012(以下規則)は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009の規定に従って提出された有効成分の認可更新に対する手続きを規定している。これらの有効成分のリストは、委員会施行規則(EU) No 686/2012に規定されている。ブロモキシニルは委員会施行規則(EU) No 686/2012にリスト化されている有効成分の一つである。EFSAは委員会施行規則(EU) No 844/2012の第13条の規定に従って、ブロモキシニルの農薬リスク評価のピアレビューに関する結論を最終化した。
 認可更新のためのピアレビュー実施中の2017年、EFSAはブロモキシニル(及びそのエステル類)を欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009の付属書II 、3.6.4の認可基準に関して重大な懸念領域に繋がる生殖分類1Bに関して毒性有りとして分類することを提案した。更に、ブロモキシニル及びそのエステル類は欧州議会及び理事会規則(EC) No 1272/2008の規定に従って、現在生殖分類2に関して毒性有りとして分類されている。またピアレビュー中に、入手可能なデータにおいて内分泌器官への毒性作用が観察された。したがって、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009の付属書II、3.6.5の暫定規定にある内分泌かく乱特性のヒトの健康への考慮に関する条件に合致する可能性がある。
 ピアレビューの期間中の分類に関する提案及び認可更新に関する影響の可能性を考慮して、欧州委員会はブロモキシニル作業部会を代表して申請者のBayer CropScienceに、現実的な使用に基づきブロモキシニルに対するヒトのばく露量は無視できるほどであることを証明するための更なる情報を提出するよう要請した。
 とうもろこし、冬穀物(大麦、小麦、ライ麦、及びオート麦)及び春穀物(大麦、小麦、ライ麦及びライ小麦)への代表的な用途を考慮すると、短期食品由来ばく露量は急性参照用量(ARfD)の1.1%、長期食品由来ばく露量は許容一日摂取量(ADI)の3.8%未満であった。残留物試験において決定されたリスク評価のための暫定的残留物定義に従った残留物量は、飼料品目においては最大0.02mg/kgであったが、穀類に関しては最小のバリデーションのとれた定量限界(LOQ)である0.01mg/kg未満であった。代表的用途である食品(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、ライ小麦、とうもろこし)に関して現在設定されている残留基準値(MRLs)を用いるならば、理論最大一日摂取量(TMDI)はADI(世界保健機関(WHO)のcluster diet B)の23%に相当し、最大急性ばく露量はARfDの1.1%に相当した(小麦、英国の4歳から6歳の小児)。畜産物に関する消費者リスクは、残留物の特定と移行及び、ヒトの摂取する畜産物中の残留量が解明されなかったため最終化することができなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5490