食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05050120174
タイトル スウェーデン食品庁(NFA)、コメ中の重金属含有量に関する最新の調査結果を公表
資料日付 2018年11月12日
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概要(記事)  スウェーデン食品庁(NFA)は11月12日、コメ中の重金属含有量に関する最新の調査結果を公表した。概要は以下のとおり。
 当該調査は、NFAが一部の自治体と協働で、粥、ポーリッジ及びコメ中の鉛、カドミウム及び無機ヒ素量に関して行ったものである。その結果、大部分で上限値以下であったが、複数の製品において基準値を上回っていた。
 近年、粥、ポーリッジ及びコメ中のヒ素及びカドミウムに関する新たな上限値が設定された。当該調査は、この新たな上限値が守られているかの検証でもある。
 調査の結果(調査時期:2015~2017年)、コメ8検体中6検体でヒ素含有量が多く、オーガニック米の2検体で最も多かった。全粒米の1検体で上限値を超えており、該当するバッチは市場から回収された。無機ヒ素に関する新しい上限値は、玄米及び全粒米の含有量低減には繋がっていないと考えられる。
1.コメ中のヒ素に関する助言
 ヒ素は、摂取を可能な限り少なくすべき物質の一つである。種々の食品からなる食事をすれば、特定の物質だけを多量に摂取するリスクは低減する。
 NFAは数年来、親に対して、6歳未満の小児にはライスケーキ又はライス飲料を与えないよう助言している。成人においては、スウェーデンでは一般的であるが、コメ及びコメ製品を週に数回摂取することは健康に対するリスクとはならない。
 また、コメ中のヒ素含有量を減らすためにできることもある。コメをたっぷりの湯で煮て、煮汁を捨てる。こうすることにより、ヒ素含有量は半分以上減る場合がある。
2.ポージッリ及び粥
 小児用のポーリッジ及び粥検体で、カドミウム、鉛又は無機ヒ素の含油量が上限値を超えたものはなかった。カドミウム濃度は2011年以降僅かに減少した。鉛の最大濃度は、2011年と比べ、2017年は大幅に低減した。このことは非常に歓迎すべきである。ベビーフードに関する法制度は、他の食品と比べより厳格になっている。したがって、小児用食品の生産者は、こうした望ましくない物質の含有量が低い原材料を積極的に選ぶべきである。
3.全粒米
 全粒米中のヒ素濃度は、白米と比べ高い場合が多い。NFAは、通常であれば、全粒米は健康に良いことから選択の一つとして推奨する。しかし、コメだけに限れば、全粒米はたまに摂取する程度に留めるべきである。
 当該調査結果「ベビーフード及びコメ中の金属 2017年(2018年 No.19)」(スウェーデン語、62ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.livsmedelsverket.se/globalassets/publikationsdatabas/rapporter/2018/2018-nr-19-metaller-i-barnmat-och-ris.pdf
地域 欧州
国・地方 スウェーデン
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) スウェーデン食品庁(NFA)
URL https://www.livsmedelsverket.se/om-oss/press/nyheter/pressmeddelanden/uppfoljning-av-tungmetallhalter-i-ris-valling-och-grot