食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05020560450
タイトル Eurosurveillance:「イタリアにおけるE型肝炎:2012~2016年の5年間の全国的な疫学、ウイルス学及び環境学的調査」
資料日付 2018年10月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 23
, Issue 41
, 11/Oct/2018)に掲載された論文「イタリアにおけるE型肝炎:2012~2016年の5年間の全国的な疫学、ウイルス学及び環境学的調査(Hepatitis E in Italy: 5 years of national epidemiological
, virological and environmental surveillance
, 2012 to 2016)、著者Valeria Alfonsi(Istituto Superiore di Sanita (ISS)
, イタリア)ら」の概要は以下のとおり。
 イタリアを含む欧州数か国においてE型肝炎症例数の増加が報告されているが、イタリアでのE型肝炎ウイルス(HEV)感染症による負荷はほとんどわかっていない。イタリア全国でのHEVの疫学についてさらに理解を深めるために、我々は、2012年から2016年にかけて、強化集約したヒト(疫学、ウイルス)及び環境でのHEVサーベイランスシステムを試験的に実施した。
 5年間にE型肝炎確定症例169人が特定され、国全体の年間発症率は人口百万対0.72症例となった。分子生物学的分析に十分な品質のHEV-RNA陽性検体65体のうち、遺伝子型HEV3が66%、HEV1が32%、HEV4が1%であった。HEV3感染症例全員のなかで最も多く報告されたリスク要因は、加熱不十分の豚肉及びソーセージであった。
 環境サーベイランスでは、下水処理施設から都市下水679検体が採取され、HEV/RNAが38検体検出された。このうち、22検体(66%)が遺伝子型HEV3で、残りがHEV1であった。
 イタリアでは、渡航関連のHEV感染に加えて、遺伝子型HEV3の国内感染及び環境内での循環があることが明らかになった。我々は、サーベイランスを集約し、食品安全に関する健康情報広報活動にHEV関連のメッセージを含めた「ワンヘルス」手法を推奨する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2018.23.41.1700517