食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05020200295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、FAO/世界保健機関(WHO)合同残留農薬専門家会議(JMPR)の9月会合のサマリーレポートを公表
資料日付 2018年10月16日
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概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は10月、FAO/世界保健機関(WHO)合同残留農薬専門家会議(JMPR)の9月会合のサマリーレポート(40ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.初めに
 同会合は2018年9月18~27日にベルリンで開催された。本サマリーレポートは、利害関係者へのより早い段階での情報提供を意図する。
 当該会合では、29種類の農薬に関して評価が行われた。うち8種類が新たに評価を行う対象、3種類が定期的な評価見直し対象であった。許容一日摂取量(ADIs)及び急性参照用量(ARfDs)が設定された。
 同会議では、残留基準値(MRLs)が設定され、また、レビュー対象となっている残留農薬に関する食事経由ばく露推定の根拠として、作物残留試験で得られた残留農薬濃度の中央値(Supervised Trial Median Residue:STMR)及び最高残留(highest residue:HR)レベルの推定も行われた。
 設定されたADI及び推奨されるMRL並びにSTMR及びHRは、別途、表のとおりである。
2.総論より抜粋
 2017年10月、JMPR及びFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の合同作業部会が開催され、農薬及び動物用医薬品の両方の用途で使用される化合物に関する食事経由慢性ばく露推定に用いる、整合性を有する(harmonized)手法の探求が行われた。同作業部会は、化合物の毒性学的プロファイルを用いたリスク評価の一環として使われる食事経由ばく露モデルは、同じ考え方で更に調整される必要があることで合意し、また、適切なばく露モデルの選択は、懸念される毒性学的エンドポイント(発生までの時間を含む)によって判断すべきであると確認した。
 当該作業部会の作業を受け、JECFAは第85回会合で、毒性学的プロファイルを得るためのディシジョンツリー(素案)を策定した。
 フォローアップ会議として、JMPRの9月会合では、そのようにして得られた毒性学的プロファイルを用いて残留農薬リスク評価を行う際の選択肢に関して議論が行われた。
 また、プレミーティングでは、当該ディシジョンツリーを含め、ばく露評価をより調整のとれたものにするために、農薬の毒性学的作用のプロファイルを得る最善の方法は何かに関して議論が行われた。
 当該議論の結果、ディシジョンツリー(素案)は、健康に基づくガイダンス値に関する不確実性を更に反映させるための補正が必要である、また、ADIの根拠にかかわらず、毒性学的/ばく露シナリオの3種類全て(発生、後代、一生涯よりも短い(less than lifetime:LTL))を考慮すべきであるという点で合意に至った。ディシジョンツリー(素案)は、これらの内容及びJECFAとの今後の話し合いで持ち上がる何らかの懸念に対応すべく改定される予定である。
 ディシジョンツリーは有用な手法であるが、更なる作業が必要である。WHOのJECFA及びJMPR事務局は、ディシジョンツリーに関する考え方をまとめるための電子作業部会を招集する予定である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/3/CA1997EN/ca1997en.pdf