食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05010990149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えカーネーションFLO‐40689‐6の新規核酸配列情報に対するリスク評価を公表
資料日付 2018年9月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) 欧州食品安全機関(EFSA)は9月21日、遺伝子組換えカーネーションFLO‐40689‐6の新規核酸配列情報に対するリスク評価を公表した(9月14日採択、PDF版7ページ、doi.org/10.2903/j.efsa.2018.5424)。概要は以下のとおり。
遺伝子組換え(GM)カーネーションFLO‐40689‐6は、Agrobacterium tumefaciensを介した形質転換にて作出されたイベントである。花弁色を変更するためのフラボノイド3,5-水酸化酵素(flavonoid 3
, 5‐hydroxylase、訳注:酵素名の数字にはプライムが付く)及びジヒドロフラボノール-4-還元酵素(dihydroflavonol‐4‐reductase)発現カセット、形質転換体選抜マーカーとしてスルホニルウレア系除草剤耐性を付与するアセト乳酸合成酵素発現カセットが導入されている。
GMO(Genetically Modified Organisms)パネルは、GMカーネーションFLO‐40689‐6について既に評価済みであり、当該GMカーネーション装飾用切り花の輸入、EU域内における流通及び小売りがヒトの健康及び環境に悪影響を及ぼすとみなす科学的根拠はないと結論している。
2017年10月27日、欧州委員会はEFSAに対し、当該GMカーネーションの新規の遺伝子配列情報及び更新されたバイオインフォマティクスデータの解析を要請し、以前GMOパネルが評価した当該GMカーネーションに対する結論が有効であるかどうかを表明するよう求めた。
新規配列情報では、以前提出されたデータと比較して、ローカス1(locus 1)のポリリンカー配列(訳注:クローニングベクターに含まれる、数種の制限酵素認識部位を含む短いDNA配列)から1塩基対が除去されている。この新規核酸配列情報にて報告されている1塩基対が除去された核酸配列は、リスク評価の対象であったオリジナルのGM植物材料に存在していたものである。したがって、バイオインフォマティクス解析を例外として、当該GMカーネーションのリスク評価のための研究結果は有効である。
新規配列情報及び、新規配列に基づき実施されたバイオインフォマティクス解析からは、安全性の懸念は確認されなかった。
以上より、EFSAは既存のGMカーネーションFLO‐40689‐6に対するリスク評価は有効であると結論する。
当該評価は下記URLより入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5424
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5424