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資料管理ID syu05010020301
タイトル 論文紹介:「環境化学物質への乳幼児の摂食由来ばく露並びに乳幼児及び小児の健康:科学文献の批判的評価」
資料日付 2018年10月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(9月26日電子版)に掲載された論文「環境化学物質への乳幼児の摂食由来ばく露並びに乳幼児及び小児の健康:科学文献の批判的評価(Infant Dietary Exposures to Environmental Chemicals and Infant/Child Health: A Critical Assessment of the Literature)、著者J.S. Lakind
, M. Lorber(Department of Epidemiology and Public Health
, University of Maryland School of Medicine
, ORD
, U.S. EPA
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:母子にとって母乳授乳の便益は、十分に実証されてきた。また、母乳が環境化学物質を含んでいるため、数多くの疫学研究において、母乳中のバックグラウンドレベルの化学物質と乳幼児及び小児における健康状態間の関連が調べられてきた。
 目的:筆者らは、今回の論文で、母乳及び調製粉乳中のバックグラウンドレベルの環境化学物質への乳幼児のばく露と有害健康影響が関連しているかという問題に取り組んだ疫学の科学論文を調べた。筆者らは、a)ばく露と健康状態の関連が多くの研究において見られるかどうかを調べ、b)科学文献の質を評価するため、科学文献を詳しくレビューした。
 方法:筆者らは、電子文献検索で特定した科学文献をレビューした。筆者らは、以前公表した科学文献の質を評価するツールを改変したバージョンを使用して、質を評価することでばく露と健康結果の関連があらゆる研究で見られるかどうか、一貫性並びに科学文献の長所と短所を調べた。疫学の科学文献は、幾つかの国々の及び数週間から数年間に1回または複数回乳幼児及び小児を調べたコホート研究を含む。健康結果は、4つの大きな分類を含み、即ち、成長及び成熟、疾病、バイオマーカー並びに神経発達である。
 結果:入手可能な科学文献は、一貫した決定的なエビデンス又はバックグラウンドレベルにおける母乳中の環境化学物質にばく露した乳幼児の臨床的に関連する健康結果を提供していない。
 結論:より多くの研究が、環境化学物質への乳幼児摂食由来ばく露の健康影響の可能性の我々の理解を一層満たすことは明らかである。重要なデータギャップは、調製粉乳中の環境化学物質並びに乳幼児及び小児の健康状態に関する研究の欠如である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/EHP1954