食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05000740470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関連する重症呼吸器疾患に係る緊急リスク評価書(第22更新版)を公表
資料日付 2018年8月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は8月29日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関連する重症呼吸器疾患に係る緊急リスク評価書(第22更新版)を公表した(8ページ)。
1.英国公衆衛生庁(PHE)は8月23日、イングランドでMERS1症例が検出されたことを報告した。患者はサウジアラビア居住者で、ジェッダ(サウジアラビア)からマンチェスター(英国)に旅行していた。患者はMERS-CoVが疑われてから、隔離病棟に移され、現在病状は安定しており、リバプールの専門病院で外来診療を受けている。英国当局によると、濃厚接触者は少なく、既に特定されて追跡調査されている。これは英国から報告された5人目のMERS-CoV症例である。
2.MERS-CoV感染症の大半は中東から継続的に報告されており、特にサウジアラビアからである。中東にMERS-CoV感染者が常に発生し、欧州と中東間で相当数の人々の渡航があることから、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)に帰国した旅行者に散発的にMERS-CoV感染者が出ることが予想される。
3.欧州の保健当局は、急性呼吸器感染症について、油断することなく調査を継続し、EU/EEAに渡航者のMERS患者が入国するのに備えるべきである。MERSのリスク情報を臨床医間で共有して、MERS疑い患者の早期の特定、隔離、診断に更なる注意を維持すべきである。疑い例との接触における厳密な感染管理手順を守ることが、医療機関でのMERS-CoVの更なる拡散を予防する上で重要である。
4.巡礼を含めた渡航者及び医療従事者についての以前の助言は現在も有効である。中東へ旅行するEU居住者は、かの地にはMERS-CoVがまん延していることに注意しなくてはならない。ヒトコブラクダへの密な接触、生又は加熱不十分な乳などのラクダ製品の摂取、病院施設内での伝播が主な感染原因である。
5.EU/EEAへの散発的な輸入症例がその後、社会へMERS-CoVを広範囲に伝播するリスクは依然として極めて低い。また、EU/EEAに散発的な輸入症例が出た後、もし疑い例を見つけた時に適切な管理措置が早急に取られるのであれば、医療施設でのMERS-CoVの伝播リスクは低く保たれる。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
https://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/documents/RRA-Severe-respiratory-disease-associated-MERS-CoV-22nd%20update-29-aug-2018.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/rapid-risk-assessment-severe-respiratory-disease-associated-middle-east-11