食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05000270149
タイトル  欧州食品安全機関(EFSA)、農薬の経年吸着試験について化学品規則理事会のガイダンス(イギリス)に関する科学的意見書を公表
資料日付 2018年8月27日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月27日、農薬の経年吸着試験をどのように実施し、分析し規制上の評価に使用すべきかについて化学品規則理事会のガイダンス(イギリス)に関する植物保護製剤及びその残留物に関する科学的パネル(PPRパネル)による科学的意見書(2018年6月27日採択、86ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5382)を公表した。概要は以下のとおり。
 吸着試験は上部の層の地下水の浸出評価で行われる。PPRパネルは、欧州作物保護協会(European Crop Protection Association:EPCA)の作成したデータから抽出した3物質(ECPA-01、ECPA-06、ECPA-07)を使用した試験に基づきレビューを行った。特に注意すべき点は、データの品質、吸着試験の適用手順及び分解と吸着に係る試験及び下部の層の試験から得られた結果を結合する手法である。 
 吸着試験は実施されたすべての試験で妥当なプロセスであった。試験の結果このガイダンスが概ね実用的で、信頼できる妥当な結果となることが明らかになった。
 PPRパネルは、経年吸着のパラメーターを導出するのに実地試験データを使用する場合を除き、ガイダンスはこの科学的意見書の助言が実施された後、地下水浸出評価に使用するのに適していると考える。
 PPRパネルは、ガイダンス文書の作業手順を十分に支援するソフトウェアツールがないため、ガイダンスは熟練者向けであると考えた。このため、わかりやすいソフトウェアツールが作成されるべきであると助言されている。
 経年吸着試験は、地下水の予測濃度を低減した。しかしながら、経年吸着試験が下部の層の分解吸着試験よりも様々な土壌で実施される可能性があるからといって、下部の層が上部の層よりも物質をより保存するのに対して、上部の層が下部の層よりも低い濃度になると保証することはできない。
 この問題を軽減するために、PPRパネルは、浸出試験の上部及び下部の層の全ての入手可能なデータを使用することを助言している。PPRパネルは更に、代謝物質の経年吸着のパラメーターは代謝-用量試験からのみ導出されるべきであると助言している。経年吸着の場合double first-order in parallelモデルがそうであるように、親物質と代謝物が最良適合モデルであれば、形成画分は親物質の分解試験から導出することが可能である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5382