食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05000020105
タイトル  米国食品医薬品庁(FDA)、カリフォルニア州のがん警告法からコーヒーを除外することに対しFDAは支持する旨のFDA長官Scott Gottlieb氏の声明を公表
資料日付 2018年8月29日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は8月29日、カリフォルニア州のがん警告法(cancer warning law)からコーヒーを除外することに対しFDAは支持する旨のFDA長官Scott Gottlieb氏(M.D.)の声明を公表した。概要は以下のとおり。
 FDAは、最近裁判所がカリフォルニア州法、プロポジション65※により、同州で販売されているコーヒーに、アクリルアミドと呼ばれる化学物質が存在するために、がんの警告を表示しなければならないとの判決を下したことを深く懸念した。カリフォルニア州保健当局ががんを引き起こすと特定した化学物質に消費者をばく露させる場合、プロポジション65の下で、同州は特定の製品にがんの警告の表示を義務付けている。しかし、アクリルアミドの存在に基づいて、コーヒーにがんの警告を義務付けることは、消費者を誤解させる可能性が高い。
 コーヒーでは豆の焙煎中にアクリルアミドが生成する。動物において高用量のアクリルアミド投与はがんに関連しており、コーヒーにはアクリルアミドが含まれているが、現在の科学では、コーヒーの摂取による、がんの重大なリスクはないことが示されている。この知見は、世界保健機関(WHO)国際がん研究機関(IARC)の包括的な報告書に反映された。
 この科学的知見に基づき、プロポジション65を管理するカリフォルニア州の機関が、プロポジション65のがんの警告からコーヒーを除外する規則を提案したことは、よい知らせである。
 FDAは、この提案を強く支持している。
 アクリルアミドに関する詳細情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/Food/FoodborneIllnessContaminants/ChemicalContaminants/ucm2006782.htm
※訳注:カリフォルニア州法、プロポジション65(安全飲料水及び有害物質施行法1986(Safe Drinking Water and Toxic Enforcement Act of 1986))は、がん、先天性異常あるいは他の生殖有害作用を引き起こすことが知られている化学物質から州の飲料水の供給源を守り、当該化学物質へのばく露について企業がカリフォルニア州民に通知することを義務付けている。また当該リストを州が維持、更新するよう義務付けている。訳注:カリフォルニア州法、プロポジション65の参照ページURL https://oehha.ca.gov/proposition-65
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm618883.htm