食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04990920149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、紅麹中のモナコリン類の安全性に係る科学的意見書を公表
資料日付 2018年8月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月3日、紅麹中のモナコリン類(monacolins)の安全性に係る「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)による科学的意見書(2018年6月25日採択、46ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5368)を公表した。概要は以下のとおり。
 ANSパネルは、紅麹(red yeast rice; RYR)中のモナコリン類の安全性に関する科学的意見書を提出するよう、更に健康への悪影響について懸念を引き起こさないモナコリン類の摂取に係わる助言を行うよう要請された。
 ANSパネルは入手可能な科学的エビデンス、並びにEFSAにより実施されたデータ募集への回答として関係者により提供された情報をレビューした。ANSパネルはラクトン型のモナコリンK(モナコリンKラクトン)は、EUで高コレステロール血症の治療に認可されているいくつかの医薬品の有効成分であるロバスタチン(lovastatin)と同一であると考えた。
 入手可能な情報に基づき、ANSパネルは、食品サプリメントを介してRYRからモナコリン類を摂取すると、ロバスタチンの治療用量の範囲でモナコリンKへのばく露につながる可能性があると結論付けた。
 ANSパネルはヒトで報告されている悪影響に係る入手可能な情報は、食品サプリメントとして使用されるRYRからのモナコリン類は、10 mg/日の使用量で重大な安全性の懸念になると結論付けるのに十分であると考えた。ANSパネルは更に、RYRからのモナコリン類の3 mg/日の少量摂取でも深刻な有害反応の事例が報告されていることを考慮した。
 ANSパネルはRYRからのモナコリン類へのばく露は、横紋筋融解症(rhabdomyolysis)を含む筋骨格系及び肝臓への深刻な悪影響に繋がる可能性があると結論付けた。報告事例では、その食品はRYRに加えて他の材料も含んでいた。しかしながら、特定の筋骨格系への影響はいずれもモナコリンK及びロバスタチンを個別に摂取した後に発生している。
 入手可能な情報及び本意見書で強調されている不確実性に基づき、ANSパネルは全体集団のための、及び脆弱なサブ集団のための、健康への悪影響について懸念を引き起こさないRYRからのモナコリン類の摂取量を特定することはできなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5368