食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970910149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えトウモロコシMON 87411の食用及び飼料としての利用、輸入、加工処理について、規則(EC)No 1829/2003の下で評価した科学的意見書を公表
資料日付 2018年6月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) 欧州食品安全機関(EFSA)は6月28日、遺伝子組換えトウモロコシMON 87411の食用及び飼料としての利用、輸入、加工処理について、規則(EC)No 1829/2003の下で評価した科学的意見書(EFSA-GMO-NL-2015-124)を公表した(5月31日採択、29ページ、doi.org/10.2903/j.efsa.2018.5310)。概要は以下のとおり。
 この意見書では、GMO(Genetically Modified Organisms)パネルはトウモロコシMON 87411は、ヒトや動物の健康及び環境に関して、遺伝子を導入していない親株及び試験に用いられた市販の非遺伝子組換え参照用栽培種と同様に安全であると結論している。
MON 87411は、トウモロコシ根切り虫(Diabrotica spp.) への抵抗性を付与するために改変型Bacillus thuringiensis cry3Bb1遺伝子とDvSnf7 dsRNAを発現させ、更に、グリホサートを含む除草剤に対する抵抗性を付与するためにCP4 5‐enolpyruvylshikimate‐3‐phosphate synthase (cp4 epsps)遺伝子を発現させたトウモロコシである。分子レベルでの特徴及びバイオインフォマティクス解析からは、食用及び飼料としての利用に関して科学的意見を必要とする問題は確認されなかった。 MON87411と遺伝子を導入していない親株の間では、統計学的に重要な農学的及び表現型的特徴は確認されなかった。MON 87411の組成解析からは、未処理のMON 87411穀粒内のパルミチン酸量を例外として、更に評価が必要な差異は確認されなかった。
遺伝的改変によってMON 87411のアレルギー性に著しい変化を生じ得る可能性を示すエビデンスが得られなかったため、GMOパネルはCry3Bb1 及び CP4 EPSPSタンパク質の毒性及びアレルギー性に関して安全性の懸念は確認していない。
MON 87411由来の食品及び飼料の栄養的効果は、遺伝子を導入していない親株及び市販されている非遺伝子組換え参照用栽培種由来の食品及び飼料のものと同一と期待される。GMOパネルはMON 87411は、遺伝子を導入していない親株及び試験に用いられた市販の非遺伝子組換え参照用栽培種と栄養学的に等しく安全であると結論し、市販後の食品及び飼料の監視は必要ないと見なしている。
発芽可能なMON 87411穀粒が偶発的に環境に放出された場合、環境に対する安全性の懸念は発生しないと推測される。市販後の監視計画と報告書を作成する間隔はMON 87411の利用状況に則して行われる。
詳細な情報は下記URLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5310
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5310