食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970640314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品を介した野兎病菌感染は起こりにくい旨の意見書を公表
資料日付 2018年6月18日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月18日、食品を介した野兎病菌(Francisella tularensis)感染は起きにくい旨の意見書(2018年6月18日付けBfR意見書 No.021/2018)を公表した。概要は以下のとおり。
1.野兎病菌は高病原性で、環境ストレスに強く、野兎病の原因となる。野兎病は、野生動物、特にうさぎなどの小型哺乳類が感染する。うさぎにおける死亡率は高い。
 ヒトも野兎病を発病する可能性がある。欧州では、野兎病菌の亜種であるF. tularensis subsp.holarcticaへの感染が報告されている。通常は数週間から数か月で回復する。ドイツでは、2016年に41人の野兎病患者が報告されている。感染動物との直接接触及び蚊やノミなどの昆虫の刺咬が主な原因である。
2.汚染食品が、稀に野兎病集団発生の原因となることから、BfRは、動植物由来食品中の野兎病菌による健康リスクに関して評価を行った。その際、生の食材の加工工程における野兎病菌の生存を考慮した。
3.BfRは、現在の知見に基づき、又ドイツにおける野兎病の発生率が低いことを根拠に、ドイツではフードチェーンを通しての野兎病菌感染リスクは低い、と結論付ける。ドイツでは、野兎病菌感染リスクがあるのは、主にハンターや森林及び庭園で働く人たちなど、感染動物へのばく露の多い職業集団又は野兎病流行地域への旅行者である。
4.他の食中毒原因菌同様、野兎病への食品経由感染リスクは、予防衛生措置を取ることにより最小化が可能である。食品生産現場では、ねずみの糞及び感染動物の死骸が食品製造ラインに侵入するのを防止する措置や、製造工程における汚染除去の実施などがその例である。
 消費者は、生の肉を取り扱う際はキッチン衛生に関する一般的な規則に従うことが重要である。例えば、肉、特にうさぎ及び野生のうさぎの解体由来肉は、常に摂取する前に完全に加熱調理すべきである。
 当該意見書(7ページ、独語)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/francisella-tularensis-infektionen-durch-lebensmittel-unwahrscheinlich.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/349/francisella-tularensis-infections-from-foods-unlikely.pdf