食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970210149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ネオニコチノイド系有効成分クロチアニジン、あるいはチアメトキサムを含有する植物保護製剤に対する欧州連合(EU)加盟国フィンランドの緊急認可の評価に係る技術報告書を公表
資料日付 2018年6月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月21日、ネオニコチノイド系有効成分クロチアニジン(clothianidin)、あるいはチアメトキサム(thiamethoxam)を含有する植物保護製剤に対する欧州連合(EU)加盟国(MS)のフィンランドの緊急認可の評価に係る技術報告書(2018年5月14日承認、13ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2018.EN-1419)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは規則(EC)No.1107/2009第53条第2項に従って、欧州委員会(EC)から、委員会施行規則(EU) No.485/2013に従って春まき搾油用ナタネ及び春まきかぶ類(spring turnip rape)への使用が制限されているネオニコチノイド系有効成分クロチアニジン、あるいはチアメトキサムを含有する植物保護製剤に対してフィンランド当局が2017年に与えた緊急認可を調査するよう要請された。特にEFSAは、これらの緊急認可及びその広い範囲が、その他の合理的な手段で抑止できない危険により必要であったかを評価するよう要請された。EFSAはこの枠組みの中で、EFSA農薬実施計画書(EFSA insecticide protocol)に則してフィンランドにおけるクロチアニジン、あるいはチアメトキサムの緊急認可に関連する情報を収集し、評価した。この技術報告書はフィンランドで検討された4件の作物と害虫の組合せの評価結果を要約している。
 その評価では、4件の作物と害虫の組合せについて、フィンランドでは現在クロチアニジン、及びチアメトキサムの代替として作用機序(MoA)を提供する十分な有効成分は認可されていないと証明された。
 評価には殺虫剤以外の代替手段が含まれていた。3件の殺虫剤以外の栽培面での制御(作付け及び収穫時期の変更、被覆栽培作物、及び作物の競争力の向上)が利用可能であるが、フィンランドでは有効ではないか、中程度に有効である(作付け及び収穫時期の変更では天候次第)と考えられている。フィンランドから、それらの代替手段の具体的な利用に係る情報が提供されなかったため、春まき搾油用ナタネ及びかぶ類におけるノミハムシ類(Phyllotreta undulata)を管理する確立された殺虫剤以外の有効な手段はないと結論付けられた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1419