食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04960480164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、乳用山羊及び乳用めん羊が保菌する病原菌に関する調査報告を公表
資料日付 2018年6月14日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は6月14日、乳用山羊及び乳用めん羊が保菌する病原菌に関する調査報告を公表した。
 動物はヒトに疾病を引き起こす可能性のある病原菌を保菌する。2016年、RIVM及び食品・消費者製品安全局(NVWA)は、乳用山羊及び乳用めん羊がこの様な病原菌を保菌しているかどうか調査した。また、家畜農場経営者、その家族及び従業者についても時折調査した。これらの病原菌は大部分の場合下痢を引き起こすが、時には感染症はより深刻である。
 調査によって、数種の病原菌が乳用山羊及び乳用めん羊に頻繁に存在することが明らかになった。これらの細菌は動物の腸内に存在し、肥料となる排泄物中に排泄される。少量の排泄物肥料でも生乳及び未殺菌のチーズを汚染する。これらの農場の訪問者も、動物又は農場の環境に接触した場合、感染する可能性がある。汚染は全ての乳を低温殺菌して摂取することによって防ぐことが可能である。訪問者は動物又は農場の環境に接触した場合、手を洗浄することによって疾病リスクを減少させることができる。
 志賀毒素産生性大腸菌(STEC)及びカンピロバクターは特に頻繁に発見された。STECは調査したほぼすべての農場で検出された。カンピロバクターは33%の乳用山羊、及び95.8%の乳用めん羊から検出された。農場経営者及びその家族においては、これらの細菌は比較すると非常に少なかった。リステリアの検出率はより低く、山羊の飼育場では8.8%、めん羊の飼育場では16.7%で、ヒトでは検出されなかった。しかし、未殺菌のソフトチーズが最も重要なヒトのリステリア感染源であることから、リステリアは関連性のある病原菌である。
 サルモネラ属菌は乳用山羊農場では検出されなかったが、12.5%の乳用めん羊農場で検出された。大部分の農場で、ヒトには感染しないサルモネラ属菌のみが検出された。多数の抗生物質に非感受性であるESBL産生細菌が1.7%の山羊農場、及び4.2%のめん羊農場で検出された。また6.8%のヒトで検出された。この検出率は一般国民と比較して高いわけではない。
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/dsresource?objectid=967ee68f-7a94-4a4a-9495-e7aeb878ca27&type=org&disposition=inline