食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04950410314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、鶏卵の衛生(カンピロバクターからの保護)に関する意見書を公表
資料日付 2018年5月11日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は5月11日、鶏卵の衛生(カンピロバクターからの保護)に関する意見書(2018年5月11日付け No.011/2018)を公表した。概要は以下のとおり。
1.カンピロバクターは、温血動物、特に家きんの腸内に広く存在するらせん菌の一種である。通常、家畜への影響はないが、ヒトでは腸炎を引き起こす場合がある。その結果、腹痛、下痢及び発熱などの症状が起こり、稀に、関節リウマチなどの自己免疫疾患に繋がる。
2.カンピロバクターによる腸炎患者は、毎年約7万人が報告されている。ドイツでは、食品由来細菌が原因の疾病ではカンピロバクター症が最も多く、微増傾向が予見される。患者全体の約50~80%において、カンピロバクターの保菌主は鶏であると考えられる。
 ヒトのカンピロバクター感染の原因では生鮮家きん肉が最も多いが、鶏卵もヒトのカンピロバクター感染源となり得る(特に、鶏の糞便による汚染が目で確認できる場合)。しかし、鶏卵を介したカンピロバクター感染リスクは、以下の措置により最小化することが可能である。
・鶏卵の殻の糞便汚染は、生産及び包装工程で生じる場合がある。BfRは、本意見書で、汚染の可能性は、良好で安定した衛生状態を担保するなどの適切な措置を講じることにより低減すべきであると助言している。
 更に、消費者に対し、生鮮鶏卵は他の食品と分離して保存するよう、また、卵殻及び生の卵に接触した調理器具は完全に洗浄するよう助言している。鶏卵接触後の手洗いの徹底も重要である。
・生の卵を使った料理には、清潔な鶏卵のみが使用されるべきである。特に感受性の高い集団を食品経由感染から守るために、卵及び卵料理は適切に加熱調理した後に摂取するのが一般的な決まりである。これらの集団とは、生体防御が完全に発達していない集団(小児)又は高齢/既往症が原因で弱っている集団などである。
 意見書全文(ドイツ語、16ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/hygiene-fuers-huehnerei-schutz-vor-campylobacter.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/hygiene-for-chicken-eggs-protection-from-campylobacter.pdf