食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04950280149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分マンジプロパミドの現行の残留基準値(MRLs)のレビューに係る意見書を公表
資料日付 2018年5月29日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月29日、農薬有効成分マンジプロパミド(mandipropamid)の現行の残留基準値(MRLs)のレビューに係る意見書(2018年4月26日承認、46ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5284)を公表した。概要は以下のとおり。
 委員会規則(EU) No 188/2011の枠組みでEFSAの得た結論、コーデックス委員会により設定されたMRLs、及び欧州連合(EU)の報告担当加盟国(RMS)とEU加盟国(MS)により提供された追加情報に基づき、EFSAは2018年3月、意見書案を作成した。意見書案は書面手続きでEU加盟国に回付された。2018年3月30日までに受領された意見は本意見書の仕上げの間に検討され、次の結論が得られた。
 マンジプロパミドの果物類及び葉菜類における代謝は類似している。根菜類での代謝は果実類及び葉菜類と異なっている。代謝物SYN500003(代謝物 S、植物における代謝物)が有意水準で検知されたからである。残留定義は次のとおり提案されている。
 果実類及び葉菜類の残留定義:マンジプロパミド(全ての割合の構成異性体)
 根菜類のリスク評価のための残留定義:マンジプロパミド及びSYN500003の総量 この残留定義はSYN500003に係る毒性学上の情報が提出されるまで暫定的である。レビュー対象全ての作物の施行のための残留定義は、マンジプロパミド(全ての割合の構成異性体)として提案されている。定量限界(LOQ)0.01mg/kgで全ての植物マトリックスの有効な分析手法が入手可能なである。
 輪作作物でのマンジプロパミドの代謝及び分布に係るデータによると、輪作作物における代謝は主要作物で観察された経路に類似している。輪作作物で重要な残留物は想定されない。
 マンジプロパミドは、低温殺菌、ベーキング、醸造、煮沸、及び殺菌の標準的な条件で加水分解に対して安定的であった。トマト、ぶどう、じゃがいも、及びホップのいくつかの加工食品における残留物の大きさを調べた試験が入手可能である。
 代謝物SYN500003に係る毒性学上の情報を必要としている根菜類作物を除き、レビュー対象の全ての作物の適切なMRL提案及びリスク評価値を得るために入手可能なデータは十分であると考えられる。
 家畜における代謝試験が、泌乳中のヤギ及び採卵鶏で実施された。全ての家畜グループの飼料中の残留濃度(dietary burden)はトリガー値0.1mg/kg 乾物(DM)を下回っていたため、残留物並びに家畜由来の食品にMRLsを設定することは不要である。
 本レビューの枠組みで報告されている承認済の使用の結果生じる慢性消費者ばく露は、EFSAの残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo)改訂版2を使用して算出された。根菜類作物の適切な換算係数が得られた。最大慢性ばく露はフランスの幼児について算出され、許容一日摂取量(ADI)の2.8%であった。本レビューの枠組みで評価されたMRLsとは別に、国際的に推奨されているコーデックス最大残留基準値(CXLs)もマンジプロパミドに設定されている。これらのCXLsを考慮した消費者ばく露の追加的な計算が実施された。最大慢性ばく露はオランダの小児について算出され、ADIの5.0%であった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5284